2021.02.12.金 相互ホスピタリティー
日経新聞のマナーのツボコーナーに
NPO日本サービスマナー協会理事長、澤野弘さんの記事がありました。
ホスピタリティーについて書かれていました。
そこには、ホスピタリティーは主従関係ではなく
「相手の喜びが自分の喜びになる」という対等関係が特徴だと
書かれています。
ホスピタリティーに近い言葉に、「サービス」があるけど
それは召使を語源とすることも紹介されていました。
育暮家でも「ホスピタリティーを大切にして人と接しよう」と
言っていますが、言葉のイメージが先行し、深く捉えているとは言えません。
「サービス」は召使を語源とする・・ウーーン
改めてネットで「サービスとは」と検索すると、
人のために力を尽くすこと。奉仕。とありました。
そうすると、「サービスしますね」「サービスさせて頂きます」
は、「奉仕しますね」「奉仕させて頂きます」になります。
「出血大サービス」は出血大奉仕です。
この奉仕の安売りでは、スタッフのモチベーションが下がります。
同じ奉仕でも「相手の喜びが自分の喜びになる」奉仕があります。
自分がしたことが相手の為になり、そして感謝される。
これはサービスが発展した形の「ホスピタリティー」と言ってもいいのでしょうか?
家づくりではどうでしょう。
「住まい手さんの喜びが作り手の喜びになる」と置き換えてみる。
やっぱり、大事なのはホスピタリティーですね。
でも、これだけですと私たちだけのホスピタリティーです。
ここに
「作り手の喜びが住まい手さんの喜びになる」が加わることで
相互ホスピタリティ-が完結します。
お互いが喜び合う関係。
そこにはとても気持ちがいい人間関係と家づくりが存在すると思います。
ただ、住まい手さんとの相互ホスピタリティーは、
作り手の思いや気配りだけでなく、住まい手さんからの
品質確保の技術などへの信頼が伴わなくては生まれてこないことは痛いほど理解しています。
職人さんたちと私たちとの関係も同じです。
どちらかのサービス(奉仕)だけではいい家づくりにはならないことは肝に銘じています。
相互に「相手の喜びが自分の喜びになる」環境を作り出すことができたら
とてもいい仕事につながると思います。
先日、家づくりの実務情報誌「日経ホームビルダー」から
2月号と合わせて、この春に4月号を発刊したのちに廃刊になるとの案内が届きました。
1年分の払い込みを済ませているので、残金に関する返済手続き案内も同封されていました。
ちょうど手元に昨年の2月号があり、今年の2月号と並べてみました。
あまり見たくないタイトルですね。
このように多くの紙面を割いて私たちに向けて苦言しまた、注意を喚起してくれてきた雑誌です。
他社が体験したお客様の声を取材し、丁寧に伝えていました。
時々、内容を私たちに置き換えて自社をチェックする機会にもなっていました。
育暮家の新築やリフォームは、住まい手さんの要望を反映した手仕事が中心ですが、
その分、現場打ち合わせも多く、仕事量も増えます。
そんな苦しい時に私たちの心を支えてくれるのが、相互ホスピタリティーです。
「相手の喜びが自分の喜びになる」
お互いが喜びを共有する。
そこから生まれて来る言葉、
住まい手さんが悩んでいることが伝ってきたときかける言葉は
相手の気持ちにどれだけ寄り添っているかで決まります。
ホスピタリティーは、人と人との関係だけでなく人と自然、人ともの、人と社会との
関わり合いにも発揮されるものだと、最後にURLを付けたhp-にありました。
であれば、私たちの大井川の森との関わり合いにもホスピタリティーをもっと表したいと思います。
近く、見ていただきたい大井川の森の動画(育暮家手作り)がUPされます。
是非、ご覧頂き大井川の森と私たちの会話を確かめてください。
育暮家の経営理念に『ともに喜ぶ』があります。
今回、改めてホスピタリティーを見直してみて、
当社の経営理念と重なったことはうれしかったです。
ガンバロウの気持ちと、もっとホスピタリティーを磨こうとの
思いが強くなりました。
近頃飲んでいるお茶の葉が急須の中できれいな緑色を見せています。
コロナ第3波の終息にはまだ時間がかかりそうですが
コロナ禍での2回目の新茶の季節はもうすぐやってきます。
ps
このHPのホスピタリティーの説明はわかりやすかったです。
https://hotel.ymsch.jp/column/cat/hospitality.html
2021/02/12/金 07:37 pm Category:育暮家コーチ杉のfoot-path