窓の設計の奥深さ
パッシブデザインにおいて、その設計の「肝」になるのが窓です。窓は建物の中で外に開いた場所であり、外とつながる場所になるからです。自然の恵みをどこまで活かせるかどうかは、窓の設計にかかっていると言っても過言ではありません。 また、窓は視線が出入りするところでもあります。家の中にいるときに窓から見える景色を考え、逆に外からの視線のことにも配慮しておく必要があります。さらには、窓が構造上の弱点になる可能性もあります。そこには耐力壁が入れられないからです。このように様々なことに配慮しながら、育暮家はいほーむすでは徹底的に「最適の窓」を考え抜いた設計を行っています。
- ・できる限り多くの場所で日照が得られるようにしておく。
- ・日照調整ができるようにしておく。
- ・どの場所にも風が抜けるようにしておく。
- ・外の景色を活かしながら、外からの視線を意識した配置にしておく。
- ・パッシブソーラー暖房のために、とくに南面に大きな窓を設ける。
- ・同じく、できる限り日射を妨げないガラスを使う。
- ・外に熱ができるだけ逃げないような工夫(断熱)をする。
- ・すべての窓について日射遮蔽ができるようにする。
- ・とくに西面の窓を大きく設けない。
- ・家から熱が逃げていく場所は窓からが一番大きいのです。
- ・窓の断熱性能を高め、通風計画で風の通りを確保することです。
- ・高気密高断熱の家にとって窓は大事な要素です。