2023.02.03.金 迷ったとき、自分探しにも役立ちそうな図書館

1月24.25日と金沢に出張となりました。

そこで出会った図書館のお話です。

 

大雪の予報の中、どうしても日程がずらせない会議があり出かけることになりました。

 

往きの車窓から見える景色はこんな感じでした。

運休解除を待って名古屋に向かう、しらさぎ号の電車からはこのように

変わっていました。

25日は帰宅する日。予報通り大雪。

覚悟済み。

午前の電車は運休、何とか午後3時過ぎには動き出すとの情報に

待ち時間が生まれました。

そこで、嫁さんから勧められていた噂の図書館へ。

そこは昨年秋、オープンしたばかりの石川県立図書館です。

木がたくさんうまく使われているとのことで一見の価値ありというのです。

ということで、金沢市内は-5℃を下回る横殴りの雪の中向かいました。

学校や会社も休みにしたところがあるとのことで通りは閑散です。

図書館は兼六園から車で10分ぐらいの位置。

金沢市内は結構高低差があります。少し登ったあたりで通りを曲がったところに見えてきました。

外観はこんな感じです。

外観は雪でフィルターがかかったように真っ白ですが

晴れていれば茶系だと思います。

長い下屋が直線にフロントまで伸びています。

 

中に入りフロントホールを通って本が並ぶ図書室?に入ります。

そこで、いきなり目の前に広がるのはこの空間。

外観からは想像できない4階建ての円形大ホールです。

さて、どこにどのように行けば・・・

3階までずらーっと30万冊の本が並んでいます。(表に出てないものを入れれば100万冊とのこと)

どこで閲覧するの?ですが、

各本はこの図書館のコンセプトに沿って配置され並んでいるようです。

自分が関心のある本のコーナーに行けばそこに読書コーナーが併設されています。

一見、読書する人は見えません。

カウンターに、ソファーなどと自分好みに場所を選べます。

飲み物は蓋のついたものであれば持ち込みOKです。

 

防音されたサイレントルームもありました。

 

ドーム天井を中央に向かって囲むように並んだ杉の格子天井が印象的です。

国立競技場を思い起こします。

 

そしてなんといっても目を引いたのが、切り抜き文字です。

その書籍の配置でした。

 

3階まで円形にそして外側コーナーを利用して本棚は並んでいます。

ぐるぐる回れば自分が目指す本に到達するのですが、

途中にある切り抜き文字に足を止めることになります。

 

その切り抜き文字のメッセージに誘われ、

「そうか、今自分がやりたいことはこれだよ」と目指す本が変わることもありそうです。

並んだ書籍類を更に追っていく事になります。

 

そこで発見する本。本(自分)との出会い。

目的を持って図書館に出かけますが

その目的に「自分探し」があるとすれば

この図書館はそのお手伝いを支えてくれるとてもいい場所だと思いました。

 

本棚の青田には自分だけの読書コーナーもあります。

図書の管理はデジタル化された環境で、利用者と管理者のストレスを軽減しています。

たった1時間でしたがなんかほっこりさせられました。

 

とても複雑な時代になりました。

でも、それでも基本はいくつになっても一歩は一歩ですね。

静岡ではめったにできない雪の上に自分の足跡をつけてみたくなりました。

 

 

 

 

2023/02/03/金 04:00 am Category:育暮家コーチ杉のfoot-path