耐久性能
大切な住まいを、長く使って
もらうための性能を組み込む

実現するもの1 | 家を守り続ける姿勢をもつ

大切な住まいを、長く大事に使い続けてもらうためには、まず何より「住まい手と一緒につくった家を、一緒に守り続ける」という姿勢こそが大事だと考えます。家を守り続けるには、住まい手との適切なコミュニケーションが基本となります。設計段階から相談しやすい関係をつくり、どこに不具合が生じやすいか、どういう状況になれば補修やメンテナンスが必要かをお話ししていきます。お引渡し後の定期点検も住まい手とのコミュニケーションづくりの一環として実施していますが、そこでは詳細なチェックシートを使って、プロの眼で不具合や状況把握を確認しています。 もうひとつ育暮家はいほーむすが大事にしているのが「家を育てていく」ということ。不具合やメンテナンスという視点だけではなく、どうすればその住まいがより暮らしやすくなるかを、住まい手と一緒に考えていきたいと思っています。

住まいの付き合い方シート

左/お引き渡し時に説明する「この住まいとの付き合い方」シート 右/点検シート

 

実現するもの2 | 雨漏りのリスクを低減させる

窓廻り

雨漏りのリスクが高い窓廻りは 特に慎重な施工を行います。

家を傷める最大の原因は水です。とくに定常的な雨漏りは、木を腐らせ、材料の劣化を早め、シロアリ被害を大きくさせる原因になります。構造性能を低下させ、地震や台風にも弱くなってしまう恐れも出てきます。「定常的な雨漏りをさせない」ということが家を長持ちさせるための最大の性能的なポイントになるわけです。そこで育暮家はいほーむすでは、長い経験を活かし、様々な情報を入手して、雨漏りのリスクが大きい箇所における丁寧で確実な施工に徹底してこだわります。また、育暮家はいほーむすの家の形がシンプルなのは、雨漏りのリスクを低減させるという意味もあるのです。建物に凹凸が多いほど雨漏りしやすくなってしまうからです。

 

実現するもの3 | 床下のつくり方にこだわる

シロアリのルート

ベタ基礎はシロアリの物理的なバリアとして 極めて有効です。

床下も家を長持ちさせるときの大きなポイントになる場所です。というのも、床下はシロアリが土の中の巣から移動して侵入してくる場所であり、また配管というメンテナンス上非常に重要なものが設置される場所であるからです。 育暮家はいほーむすが標準仕様としているベタ基礎は、構造性能のところでも述べたように不同沈下に強いという長所をもっているだけではなく、シロアリを家屋に侵入させない物理的バリアとして極めて有効です。またベタ基礎は地面からの湿気を床下に入れないというメリットもあります。 さらには、配管のトラブル対応やメンテナンス、交換を容易にするための工夫を盛り込むようにしています。

 

実現するもの4 | 長く使える材料、設計を考える

育暮家はいほーむすでは室内だけではなく、そのほかのところにも「シンプルな自然素材」をできるだけ使う家づくりを行っています。そうした材料は自然素材を真似た「ニセモノの材料」に比べ、時間の経過に強いからです。また既製品的な材料は廃番になることが多く、部分的な交換に対応できないことがあります。 将来を見通した設計にしておくことも「長く、大事に使ってもらう家」にする上では大切なポイントになります。それは将来を予測して綿密に計画を立てるということではなく、「融通の効く住まいにしておく」というものです。こうした設計が、育暮家はいほーむすの「家を育てる(育家)」というコンセプトの一部でもあるわけです。

長く使える材料

左/飽きのこない味わいのある本物の材料を使用 右/大井川桧の床材はふるさとの気候風土の中で育った地産地消の素材です。