2023.03.22.水 建築現場で「大井川の木で家をつくる会」

先日、吉田の建築現場にて

「大井川の木で家をつくる会」月1回の定期ミーティング3月を開催しました。

定例会は回数を重ねて15年になります。今回で第176回となりました。

 

通常は育暮家はいほーむすの拠点(事務所)で行っている会議ですが

この日はリアルな現場に集まり現場で材や施工方法などの検証でした。

木をどのように使い、変わりゆくニーズに地元の素材の魅力をどのように

アピールしたらいいか等ざっくばらんに話をしました。

現在、外観は塗り壁の下地用杉のアラシ貫が張り終わった状態でした。

この状態を見ると通りがかりの方は外壁にたくさん木が使われている家だな~と

思われると思いますね。

 

みんなの意見交換が進む中、落合製材所の社長さんから

「梁や桁材は僕が図面を確認しながら一本ずつ選木しこの木でいこう!

と、決めてるよ。」

「だって、少しでもきれいな木材が表に現れると

大井川の木でよかったね、と言われるからね。」

山をあずかり木を育て守り、私たちに提供してくれる地元の製材所の存在。

ウッドショックの中にあっても育暮家の現場には近くの山から

安定して木材が供給されていました。

 

大井川のミーティングではこれまで何度となく木材の規格化を議論してきました。

構造材から内装材まで、造材、乾燥、製材、歩留まり、保管方法、現場の収まり等から検討されました。

その結果、木材の規格化は安定し定着していますが

今回の現場検証からは新たな改善点が見つかりました。

 

育暮家の設計の標準化は木材の規格化との相互関係で成り立っています。

効率やコストにも影響する素材の規格化は慎重にまた柔軟

に進化させていきたいと思います。

 

木の家の魅力についても再検証しました。

何と言っても木の魅力は空間にあたたかさを与えてくれる点です。

そのあたたかさは工事途中でも感じられます。それは大工さんの作業風景から伝わる温かさです。

 

今回の現場でのミーティングではやっぱり、現場で話すことの大事さも再確認する機会となりました。

 

このところ山に来てくれる方が少なくなっています。

木が育つ現場に触れてもらえることで、木の家に更に愛着が深まります。

もっと人が来てくれるよう私たちの工夫と機会づくりが必要です。

「大井川の木で家をつくる会」は、人と森をつなげる地域産業の持続性をテーマに

今後も活動を深めていきたいと思います。

育暮家はいほーむすの「地産地消」の家づくりはまだまだこれからです。

是非私たちと一緒にあたたかな木の家づくりを進めましょう。

 

 

 

2023/03/22/水 08:47 pm Category:新社長の It's fineday