2021.05.14.金 ガラス屋根の実験を始めました

冬は南中高度が低くなるため、庇や軒の深さが浅ければ

部屋に取り入れられる日射の量が増えます。

 

でも夏の日射を遮蔽するために軒や庇は、ルーバーやすだれなどと共に

とても大切な役割をはたしています。

 

そこで夏は日射を遮蔽をして冬は日射を取り入れるために、

軒や庇の一部にガラス屋根を使用する方法があります。

育暮家では軒の下のデッキ保護やランドリースペースの活用にもプランニングします。

ガラスは厚さ6.8mmの網入りガラスを使いますが

ガラスにはトーメイと型ガラスがあります。

さてどちらがいいか。

メリット&デメリットをしっかり検証しようとなりました。

 

型もトーメイもガラスの熱伝導率は同じでも、光(電磁波)の透過率はどうか?

光は物体に当たって熱を出すと教えていただきましたが、

型ガラスとトーメイではどう違いがあるか?

もちろん「面白そうだね」だけでなく、検証結果を設計に活かさなくてはです。

 

というわけで

ガラスの素材が型ガラスの場合と透明ガラスの場合、

また勾配の違い(反射)では、部屋に取得できる温度にどのくらい

影響がでるのか。

それを確認するために、育暮家ハイホームスの事務所南側

の駐車場で実験を始めました。

 

まず断熱材を入れた同じ木製の箱を4つ大工さんに作成

してもらいました。

これって結構重いです。

1つの箱は二人かかりで持ち上げます。

型ガラスを乗せるものが2つ、透明ガラスを乗せるものが

2つです。


それぞれ2つのうち1つはフラット屋根状態を想定して

ガラスを平らに乗せ、もう一方の箱はガラスに勾配を

つけて、同時に同条件で、毎週測定をしていきます。

 

まだ始めたばかりですので、社員みんなで改善しながら、

これからしばらく継続して測定していこうと思います。

 

でも、この箱があるとせっかくのお花が見えなくなっています。

ちょっと、お花さんにお時間いただき、1ヶ月ほど

検証続けます。

 

事務所にお寄りの際は、のぞいてみてください。

2021/05/14/金 12:04 pm Category:スタッフダイアリー