育暮家むぱすの活動をお知らせします。
ぜひ育暮家むぱすに遊びにきてください。
2018.02.16.金
育暮家むぱすの小さな小屋に「雨落ち」が設けられました。
雨落ち(あまおち)って・・・何?
これは川崎民家園での雨の日の様子です。
茅葺き屋根の軒先から雨が落ちています。
軒が深いので外壁までは雨が届かず、濡れていません。
雨は地面に落ちると泥と一緒にはねて廻りを汚します。
それを和らげるのが”雨落ち”の役目です。
この古民家では、雨が落ちる境に石を並べて土手を作り水の跳ね上がりを小さくしています。
その溝が側溝の役割もしているのですね。
「樋をつければいいじゃない。」
そうなんですが、このような建物では難しいですね。軒まで茅だし。
それに、昔は樋を作る素材も木材、竹とか身の回りにあるもで作るほかないので
耐久性も問題です。
また、樋の悩みは枯葉などのつまり。掃除もうまくできないのでメンテナンスに苦労します。
それなら、雨が跳ね上がらない工夫に知恵を絞るのが理にかなっていますね。
そこは、日本人。
https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&p=%E9%9B%A8%E8%90%BD
お庭のしつらえの一つとして、庭先に変化をつけたり
足元のラインを整えたり、機能とデザインをうまく活かしました。
育暮家むぱすの小屋でも「雨落ち作り」に挑戦する事になりました。
屋根葺き替えでおろした瓦を利用して作ってみました。
さてさて、雨はうまくここに落ちてくれるものか?
古民家ではこんな工夫もあります。
雨が強いと軒から勢いよく飛び出して雨落ちに落ちなくなる。
そこで、雨を受ける板をつけてしまう。
「育暮家むぱす」にお出かけの際は
2つの小屋と「雨落ち」はこんなものかとごらんいただければちょっと楽しいかもです。
むぱすの春の誓いです。