2016.12.27.火 事務スタッフによるパッシブデザイン ミニ勉強会報告 12/20

今日のパッシブデザインミニ勉強会は、先々週に引き続き 育暮家ハイホームスのパッシブデザインBOOKで行いました。
今の季節に風通しのお話をすると、ちょっと寒くてピンと来にくいかもしれませんが、今回は「風のエネルギーを活かす」についてでした。

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こちらは育暮家ハイホームスのパッシブデザインBOOKからの引用です。
風通しの中でも今回は、平面的に風を通す方法についてでした。

担当は太田です。

風通しの基本として一つの部屋に風の入口と出口の2つ以上の窓等が必要です。
入口と出口の位置は直角でも風は流れますが、できれば相対する面にある方が良いそうです。間取りの都合で窓が1つしかとれない場合は、間仕切り壁に引戸や欄間等を工夫して風通しを取り入れるという方法もあります。
また、構造上の都合で筋交いをいれる場所でも、“見せる筋交い”として壁をなくすという方法も有効です。明かりを上手に採り入れる事も可能になりますね。

静岡は風を上手に利用して快適な生活がしやすい地域です。寒い季節だから見落としがちですが、固定観念によって風を遮ってしまわないで、風という自然の力を上手に利用して換気を促し、ぜんぞくやアレルギー等の防ぎ、健康な暮らしをしたいですね。

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(これは育暮家むぱすの裏側にある1坪のガーデンハウスです)

技術スタッフからの補足です。

窓の役割は採光、眺望、通風、換気、解放感、日射取得などいろいろですね。通風と言うと夏(春から秋)ばかりと考えますが冬にも大事です。気持ちのいい風を通して心地よい室内空間をつくるための窓の開閉はやはり、春から秋です。でも冬の結露対策に有効なのが窓の開閉と言うことがあります。最近の住まいはさらに気密断熱が高まっています。と言うことは水蒸気がこもりやすくなるということです。人の暮らしからはいろんなところから湿気が発生します。その逃げ場がないと飽和状態になり冷気に触れるところで結露となって現れます。厄介です。もちろん結露しにくい素材の選択も大事ですが、たまった水蒸気を逃がしてやることにも対策が必要ですね。

そこで、いちばん簡単なのが窓を開けて水蒸気を外に逃がすこと。※外の条件によっては逆効果になることもあるので注意が必要ですが。寒い冬にいやだけどやってみる価値はあります。

断熱や耐震的に不利な大きな窓が少なくなっていきますが、パッシブデザインに関心が高いヨーロッパの国では窓が大きくなっていると聞きます。窓を考えることは大きさ、配置、性能、プランづくりの大きな要素になっていると思うのです。

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2016/12/27/火 10:14 am Category:スタッフダイアリー