2016.11.14.月 事務スタッフによるパッシブデザイン ミニ勉強会報告 11/10
今日のパッシブデザインミニ勉強会は、育暮家ハイホームスのパッシブデザインBOOKの続きを行いました。今回は「導光のための技術」と「日照調整のための技術」についてでした。
導光について1つ目は、吹き抜けの利用についてでした。隣家等建物が近くにあると、家の横からの光が入りにくく、暗くなりがちです。そんな場合、吹き抜けを利用して2階からの日光を採り入れる方法があります。吹き抜けの光は、高い場所からの光が取り入れられるので、床面へ広く明るさを導いてくれます。
ただ、気をつけたいのが、2階の窓の開閉をするための、例えば足場の確保などがないと、開け閉めが困難になっていまいます。夏の暑い時にはその窓を開けたいと思いますものね。
それから、冷気は下の方向へと降りていきますので、吹き抜け部の窓が冷やされるとコールドドラフトという現象を起こしやすくなります。吹き抜けが寒さを助長してしまうのです。
また、暖かい空気は軽いので上方へ昇りますし、開口部は断熱性に劣りますので冬は吹きぬけのある下の階がなかなか温まらないのです。
このような事に配慮してエアコンをつける位置を決めるといいそうです。吹き抜けを利用して2階のエアコンからの冷気を下におろす工夫なのですね。
吹き抜けはいろいろとプラスとマイナスがありますので上手に計画したいです。
2つ目は、欄間の利用です。南に面していない部屋も、南に面した部屋との間の壁に欄間を設けることで、北側に位置する部屋にも光を届けてくれます。その際、より効果を出すためには天井の反射を利用するのですが、当然天井の色は明るいほうがよくなります。
3つ目は家の形や配置の工夫です。家の形状に凹を設ける事で、窓面を増やすことが出来て、より多くの日光を取り入れられます。
日が当たりにくい場所でもあきらめずに、小さな工夫の組み合わせで解決することができるんですね!
2016/11/14/月 08:20 am Category:スタッフダイアリー