2016.07.23.土 事務スタッフによるパッシブデザイン ミニ勉強会報告 7/19
今日のパッシブデザイン ミニ勉強会は、夏対策についてでした。
猛暑が来る・・・身構える日々、
夏対策として必要なのは、熱が部屋に入らないようにする事と入った熱の放出、つまり日射遮蔽と通風ですね。東西の窓に外からすだれを付けるというのは、この両方を取り入れていて、とても効果が高い方法のようです。
ただ、通風を意識しすぎて大きな吹抜けを作ったり大きすぎる開口部を付けることで、冬の断熱環境を悪化させてしまっている場合が少なくないようです。暖かい空気は軽いので上方へ昇ってしまうし、開口部は断熱性に劣るので冬にいくら暖房しても下に位置する部屋はなかなか温まらないのです。
また、夏の場合は冷房の冷たい空気が重い為下にたまるので、吹き抜けの1階は冷えますが、2階は冷えにくくなってしまいます。
その例として紹介します。クーラーボックスのお話を(前先生の著書、エコハウスのエコから)。
冷えたクーラーボックスは、ふたを開けても冷たい空気は重いのであまり外へ流れ出ません。
住まいもクーラーBOXと似たようなところがあります。冷房の冷たい空気は下にたまるので、吹き抜け空間があると冷気が沈殿して下の階だけが冷えてしまう。なるほどです。
また、室内の温度を上昇させないためには、中に入ってくる熱を減らすのが1番ですが、家の中では、人や家電機器が熱を出しています。冷蔵庫の横、や後ろとっても熱くなるときがありますね。テレビやパソコン・照明は長時間使うものですので、その削減は大切です。特に照明は効果的で、10畳用の消費電力は、それぞれ白熱灯400W、蛍光灯100W、LED50Wという事で、LEDに交換すると、とても効果を期待できそうですね。現場のスタッフも明るさと消費電力を比べながらシンケンに選んでいます。
夏だけの対策、冬だけの対策というのではなく、夏と冬の両方の事を考えながら、心地よく暮らせる空間を考えていきたいと教わりました。
夏の見学会が続きます。
涼しく暮らすヒント出し合いましょう。
2016/07/23/土 08:22 pm Category:スタッフダイアリー