2015.11.05.木 ~朝礼より~ 藤枝の工務店の事務員が伝えるパッシブデザイン

今週の朝礼のパッシブデザインミニ勉強会のテーマは、自然エネルギーの

活用技術、日射熱の利用についてでした。

冬期に開口部から日射熱を取得し蓄熱して夜間に利用することで、

暖房エネルギーを5~40%程度削減できるそうです。

(日射熱利用の効果は、地域の日射特性、敷地の日照条件、

建物の方位によって変わります。)

 

省エネ手法には3つあります。

① 開口部の断熱手法…開口部断熱性の向上

取得した日射熱の損失を抑制する断熱性の高い開口部を選択する手法。

開口部の熱貫流率(熱の通りやすさ)を2.91(W/m2・K)以下とする。

②開口部からの集熱手法…集熱開口部面積の増加

集熱面となる南向きの開口部を増設する手法。

集熱開口部(真南±30゜の方位に面する開口部)の面積を延べ面積の

20%以上とする。

③蓄熱手法…蓄熱材の使用

床・壁・天井などに蓄熱効果のある熱容量の大きい材料を使用する手法。

蓄熱部位に170(kJ/℃・m2)程度以上の熱容量の増加が見込まれる材料

を使用する。

主な材料の容積比熱と有効厚さです↓

主な材料の容積比熱と有効厚さ-1主な材料の容積比熱と有効厚さ-2

容積比熱が大きいほど熱を蓄える効果が上がります。

モルタルやタイルは熱を通しやすく、蓄熱する効果があるんですね。

 

 

 

 

 

 

 

2015/11/05/木 03:00 pm Category:スタッフダイアリー