2024.03.05.火 再び、遮熱シートに注目しています。
「気象庁は今年の夏も気温が高くなると予測している。」
インターネットで紹介されている記事です。
これまで冬の暖熱が大きな課題でしたが、断熱性能強化の数値基準が
明確になってどのような断熱をすべきか、設計と施工について実務のレベルUPが進んでいます。
そこで、次は夏対策をどうするかに移ってきました。
冬より対策する要素が多い夏の暑さ対策だけに、研究も多岐にわたるようです。
熱の伝わり方は 放射、伝導、対流 の3つ。
建て替えやリフォームのご相談が増えていますが、
既存の家のことを伺うと、こぞって2階は暑い!と話されます。
なぜ?
暖かい(熱い)空気は上に上にのぼる。
屋根から熱が入ってくる。(窓からも)
冷たい床がない。等ですね。
放射、伝導、対流がまじりあって2階を熱くしています。
対策は、これらを一つずつ潰していくことですが
今回、見直しているのが放射(輻射)対策です。
まず、太陽の熱線を屋根で反射させる。熱放射をカットする。
次に断熱材で熱の伝導を押さえる。
先日、ある現場を見学させていただき、そこで使用されていたのが
アルミ製遮熱シートでした。
現場で実際に施工状況を見せていただき「効果大きいと思います」の説明に納得。
まず、太陽の熱線を屋根で反射させる。熱放射をカットする。次に
断熱材で熱の伝導を押さえる。
屋根の断熱材を分厚くすることでの断熱効果は大きいのですが、
日射量の多い静岡では、遮熱材を挟むことで断熱層を薄くでき、
コスト的にも有利かもと考えました。
そこで、確認したいと先日施工させていただきました。
小さな倉庫の建物の屋根通気層の下に遮熱シートを敷きました。
使った遮熱シートはサーモバリアSです。
アルミ純度99% 遮熱材・遮熱シート[サーモバリア]工場・店舗の熱対策 (e-lifetech.com)
こんな説明があります。
サーモバリアS | アルミ純度99% 遮熱材・遮熱シート[サーモバリア] (e-lifetech.com)
今回施工させていただいた建物は木造の倉庫です。
室内は天井がないのでダイレクトに屋根裏表面温度が測定可能です。
真夏に計測し、その効果を検証します。
夏も冬も対策は、1・建築で工夫し、2・効率のいい設備を選びうまく使い
そして3・暮らし方を工夫する。
下は2年前に作った動画です。
11分の動画ですが私たちの住まいのエネルギーに対するスタンスをまとめました。
是非見ていただき、またご意見ご感想をお聞かせください。
桜の開花情報がもうすぐ始まります。
育暮家の裏に植え大きくなった大島さくらが10年目の春です。もうすぐ咲き出します。
そうして2か月後には、更に早くなった夏が始まります。
どんな夏になるのでしょうか。
住まいに出来ること備えていきましょう。
2024/03/05/火 08:19 pm Category:スタッフダイアリー