2022.08.30.火 古民家リノベーションの現場は学びがいっぱい
古民家リノベーションの工事が数か所で進行中です。
多くは築100年前後の古民家です。
60年前、昭和30年代中頃まで普通に建てられていた伝統工法の家。
幾たびかの地震にも耐えて今に至っています。
現在の木造住宅は性能表示などで建物の強さや耐久性などが
わかりやすくなっています。
ですが、壁も天井も床も覆われていて一目で骨組みの状況や
劣化も確認することは困難です。
一方、伝統工法の古民家は性能表示などそのようなものはありません。
でも、まずは見てよくわかることです。
強さを計算で確認する方法はいくつかありますが
床下も壁も天井裏も点検しやすく、一目で状況がわかります。
それが家の寿命を延ばしてくれている1つの要因ですね。
古民家リノベーションの工事で大事なポイントは
解体中と解体直後の現場確認です。
「へーー」っていう発見がいつもあります。
こんなに手をかけてるね。すごい技術だね・・と感動したり、
従前のリフォームで
こんな状況にされてしまったんだね・・とか。
そこは私たちの学びの場です。
育暮家の家づくりは小屋組みをできる限り表しにしています。
一目で木材の種類や大きさがわかります。
古民家の多くはまだ使える家が多いのですが
解体を選択される場合が少なくないと思います。
やむなく解体させる場合でも、そこは学びがいっぱいの日本の古民家です。
是非、若い技術やさんに解体現場も見てほしいと思います。
みんなで日本の木の家を学んで、これからの日本の家にいかしましょう。
2022/08/30/火 02:59 am Category:新社長の It's fineday