2021.12.22.水 そこは、私たちが家を建てる時に使う木材の伐採現場でした。新人スタッフフレッシュレポート
12月に入り、日ごとに寒さが深まる中、私たち育暮家スタッフとすろーかる取材班は
住いの木材でお世話になっている落合製材の方と山に来ていました。
事務所から車で約1時間の場所にあるその山は、
いつも私たちが家を建てる時に使う木材の伐採現場でした。
車から降りてさらに20分ほど山道を歩いていくとバサンと大きな音がして見てみると、
今まさに木の伐採が行われていました。
上を見上げると、首が痛くなるほど高さのある杉やヒノキを、
私と年のあまり変わらない若い方が物怖じせずに伐採現場の最前線で働いていました。
いつも私たちが当たり前に発注をして現場に届く木材は、
この方々が伐採してくれているから届くのだと分かっているつもりでした。
でも、こうやって森に来て現場を生で見ると伐採してくれる方、
その木材を加工してくれる方、発注を受けて現場まで運搬してくれる方、
など家を建てるためにいろいろな方々の力添えがあって成り立つことを実感しました。
私は感謝の気持ちでいっぱいになりました。
落合製材さんの方は、家を建てる場合にだいたい柱で30~40本、
梁や造作材、フローリングを入れれば100本以上の伐採した木が使われると教えてくれました。
木が生えている山の土壌はふかふかで、この土壌が出来るまでには100年以上もかかります。
木が生えている時は、木の葉っぱが傘の代わりになって土壌が雨で流れるのを防いでくれています。
ところが木を伐採するとその傘が無くなって、
時間をかけて出来た土壌が傷つけられて流されてしまいます。
私たちのような木を使って家を建てる立場として、
皆伐や土壌の影響も問題視していかなくてはならないと強く感じました。
まだ世の中はコロナによって、前のような生活に戻ることができませんが、
機会があればぜひ、いろんな方々に伐採現場を生で見ていただきたいなと思いました。
木の存在がもっと身近で大切なものになるといいなと思います。
そしてお忙しい中、私たちが歩く道を整備して下さり、
貴重な体験をさせて下さいました落合製材所の方々に心よりお礼を申し上げます。
すろーかる3月号では伐採現場の写真と共に、伐採の模様が掲載されますのでぜひそちらもご覧ください。
育暮家に入社して4か月の女性スタッフ大石のレポートでした。
2021/12/22/水 11:00 am Category:スタッフダイアリー