2018.10.16.火 事務スタッフによるパッシブデザイン ミニ勉強会報告10/9
今日のパッシブデザイン勉強会は、資源エネルギー庁の資料を使用して、
発電について勉強しました。
担当は小板橋でした。
エネルギー政策として、安定供給、経済効果、環境適合、安全の
全体的なバランスを保ってエネルギーをまかないたいのですが、
日本国内では全て賄う事はできないため、様々なエネルギー源を
組み合わせることが必要です。
100万KWの電気を1年間生み出すのに必要な燃料量を考えてみますと、
原発の場合は21トン(燃料のウランでは濃度が不足する為、濃縮ウランを使用)
使用するそうです。
火力発電の場合は、天然ガスは95万トン、石油は155万トン、
石炭は235トンです。
化石燃料のほとんどを輸入しているため、必要な燃料量分の輸送コストも
大きくかかり、 原発と火力発電における燃料費の大きな差につながっているようです。
原子力発電所が1年間運転したときにつくる燃料量と同じ電気量を、
再生可能エネルギーでつくろうとする場合はどうでしょうか?
再エネは燃料費はかからないのですが、太陽光発電の場合、太陽光パネルを
約58k㎡(山手線一杯位の面積)に敷き詰める必要があります。
風力発電の場合は、ある程度の間隔も必要なため、約214k㎡(山手線の約3.4倍)が
必要です。
原力発電では、約0.6k㎡の敷地が必要です。
再生エネルギーは面積あたりの発電量が小さくて、稼働時間も少なく、
天候にも左右されるため、このような大きな差が出るようです。
安全面から考えると、原発を使わない方が良いと思いますが、
実際に廃止できないのにはこのような色々な現状があるのですね。
ところで、1985アクションといって、家庭でのエネルギー消費量を賢く減らして、
現在の約半分、ちょうど1985年当時のレベルにしようという活動があるのをご存知ですか?
この活動の始まりは2011年4月、きっかけは東日本大震災と、それに伴って起きた
福島原発事故でした。
原発に頼らない社会をつくるべきと考え、全ての人が直接関われる取組みとして、
家庭で使用するエネルギー量を1985年頃に使用していた量まで、我慢ではなく楽しく賢く
削減して省エネを進めましょうという活動です。
効率良くたくさんのエネルギーを確保できる事も必要なのですが、まずは現在使用している
エネルギーを見つめ直して、一人一人が身近で出来るちょっとした工夫等で
使用するエネルギーを減らすことによって、必要とするエネルギー量を削減できると
良いですね。
育暮家ハイホームスでは「わが家の省エネ手帳」というオリジナルアプリで
家庭で使用するエネルギーをすまい手さんと共有し、家づくり暮らしのプランに生かしています。
わが家の省エネ手帳と検索して下さい。
住宅を作る私たち育暮家も、太陽や風の自然な力を利用することで、設備頼りすぎなくても
快適に過ごせる家づくりを続けることを大切にして頑張ります。 okezawa
(自然の太陽の光や風を利用したパッシブデザインについてこちら)
育暮家ハイホームス「むぱす」のお庭から・・・
2018/10/16/火 06:33 pm Category:スタッフダイアリー