2018.05.18.金 事務スタッフによるパッシブデザイン ミニ勉強会報告

今回のパッシブデザイン勉強会は、静岡の気候についてでした。

ちょっとややこしかったです。

気候静岡の

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※time-j.netより引用  time-j.netへはこちら

 

上図は、1981年から2010年の間の静岡の気温と降水量の実測グラフです。

降水量は、梅雨の時期が圧倒的に多いと思いがちですが、3月から9月までの間は

雨が多く雨量の差も比較的少ない事がわかります。

雨だけ考えると外壁塗装などの工事は、できればこの時期を避け11月から2月がいいですね。

 

気温は月ごと平均すると12月~1月が低く、7~8月が高いことがわかります。

これは体感からも実感としてもっています。

そしてもうひとつのグラフです。

静岡の気候

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先程のグラフでは、月ごとの平均実測を確認できましたが、こちらのグラフでさらに細かく、

日付ごとの実測を見る事ができます。

月平均のグラフで夏の7~8月の気温の高さを確認できましたが、日を追って確認すると、

9月もまだまだ気温が高い日がたくさんあり、最高気温観測も9月に近い8月後半です。

また冬も、最低気温観測は2月に近い1月の後半です。

 

さて、ここからが今回のポイントでした。!

この表には、勉強会で講師をしてくれた技術スタッフが、グラフに手書きで

南中高度(太陽が真南にきたときの太陽の高さ)の線を書き入れてあります。

パッシブデザインのひとつとして、窓に軒や庇を付ける際に夏は陽が入らないように、

冬は陽が入るように軒や庇の深さを調整します。

一般的には夏至の太陽高度に配慮して軒の深さなどを決めますが

実は、、、、この表から太陽高度が夏至より20度ぐらい下がった8月末から9月はじめが

残暑厳しき頃です。

講師約のスタッフは「だから軒の出は夏至ではなくその頃の太陽高度にあわすのがいいのだ」

と説明してくれました。

つまり夏至の一番太陽が高く上がる時期に夏の日除けを計算してしまうと、

実測での最も高い気温の時に入って来る陽の高さとの差が生じてしまい、

暑い日差しが入ってきてしまう事になります。

同じように暖かい日差し取り込むため、軒の出を冬至(太陽高度31.6℃)に合わせて計算すると、軒の出が災いして実測で一番気温の低い時期(太陽高度38℃)に必要な陽の取り入れが減ってしまう事になります。

なるほど・・・分かったようなあいまいなような・・・・・

パッシブデザインでは自然の恵みを最大限に活かすことを大切にします。

その為には当たり前としていることにも、「これでいいのかな?」とデータの見直しや

自分で実測してみたことに照らし合わせてみることを大事にしよう、と講師のスタッフが言いたかったと思いました。

良くわかりました!

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2018/05/18/金 09:36 pm Category:スタッフダイアリー