2017.10.24.火 事務員のパッシブデザイン ぺアガラスの結露

先日、ある住まい手OBさんからペアガラスが曇ってしまった、というご相談がありました。

ペアガラスは、2枚のガラスの周りをシーリングしていますが、このシーリングが経年によって劣化するようです。

劣化が進むと、そこから湿気等がガラスとガラスの間に入り込み、ガラスが曇ってしまう事があります。

そうなると修理はできないそうで、窓ガラスの交換が必要になります。

何とか修理対応してもらいたいと思うのですが。

でも基本的に10年保証が付いていますので、その間でしたら無償で修理してもらえます。

※保証期間はメーカーによって違うようですので注意が必要です。

もうすぐ5から10年になるというお宅は、早めに窓の曇り等のチェックがをすると良いですね。

 

ところでペアガラスに使用されるガラスに、Low-Eガラス(Low Emissivity)があるのをご存知ですか?

Low-Eガラスは、ガラスの表面に酸化スズや銀などの特殊金属膜をコーディングしたもので、

中空層の放射による熱伝達を低減し遮熱や断熱に効果を発揮します。

ペアになっているガラスのうち、外側のガラスにLow-Eガラスを使用すると、太陽光の遮熱効果があります。

内側のガラスに使用すると、断熱効果を発揮するので、冬の部屋の暖かさを保つことが出来ます。

LOW-E絵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、外側と内側どちらが良いの?となりますが、それは窓を取付ける場所で変わるそうです。

西日などの強い日差しを軽減したい場所、つまり西側の窓等には外側にLow-Eガラスを使用するのが適しています。

紫外線による家具等の色あせも抑えます。

また、南側の窓は、冬の暖かい日差しを取り入れながら、部屋の暖房熱を保ちたいので、内側のLow-E使用が適しています。
(夏は太陽が高く上がるので、日射しは屋内に入りにくくなりますが、ひさし等をつけて直射日光の対策すると良いですね!)

色々な効果をもつ素材を、きちんと適した方法で使い分けをすると、いっそう高い効果を得られるんです!

今回のガラス交換の見積もりには一般タイプのペアガラスとLow-Eガラスと予算と性能改善と合わせた提案をさせていただきました。

ちなみに私たちの事務所(育暮家むぱす)は南側に断熱タイプのLow-Eガラス、東と西面は遮熱タイプのLow-Eガラスを採用しました、

スコーン

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2017/10/24/火 09:55 am Category:スタッフダイアリー