2017.07.27.木 事務員のパッシブデザイン 『事務所の夏』
育暮家ハイホームスの事務所には、夏排気を目的とした高窓が北面の壁にあります。
部屋の暖かい空気は上へと向かっていきます。
その暖かい(暑い)空気を上手に逃すように、この高窓が活躍しています。
南からの涼しい風を事務所に採り入れて北の高窓へ流れていくと、
心地よい風が事務所の中を吹抜けます。
事務所では、基本的に春から秋の間はこの窓を開けたままにしていますが、
暑さが厳しい日にはエアコンを使用する為にこの窓を閉めます。
外に庇があるため雨の侵入に対する用心は台風以外していません。
この高窓は3mの棒を使って開け閉めしてきました。・・が
高い所にある窓ですので、いざ閉めようとすると、長い棒のためか
力がうまく入らなかったりで、なかなかの苦労です。
そこで窓の両端にチェーンを付けて手動で開閉できるオペレーターを
建具屋さんにつけていただきました。
写真の赤い矢印の先にあるチェーンが見えますでしょうか?
窓の左端についているチェーンが右側の窓につながっているので、
引っ張ると右の窓が開きます。
また、右端についているチェーンも右の窓につながっていて、
引っ張ると先程開いた右の窓が閉まります。
(左の窓は動かしません、網戸のこともあって)
特別な力も必要なく、簡単に開閉できるようになって感動!です。
ちなみに要したコストは2か所で約¥40.000でした。
パッシブデザインは、日本の四季を大切に考えています。
暑い季節は暑いなりに、ひと手間かけてあげる事で快適に過ごせるように工夫できます。
最新の設備で機械に頼って快適な生活を得る方法もありますが、ちょっと人の手を
かけてあげることで、設備の設置や維持管理、修繕を必要としなくても
四季を楽しみながら過ごすことができます。
ちょっとした工夫、考えるのもだんだん楽しくなってきました!
★もうひとつ育暮家の夏のアイテム
無双引き戸をご紹介ます。
これは先ほどの高窓に風を呼び込む入口の引き戸ですが
目隠しも必要な事務所ですので昔ながらの無双の知恵を活かして、隙間を調整しながら
目線も風も光も調整しています。※写真は全開の様子です。
★ 夏といえば 八百屋「本陣」さんのお店です。
パッシブデザインを駆使して昔ながらの売り方で光る、八百屋さんです。
2016年に育暮家ハイホームスの設計施工の建物です。エアコンのないお店の体験しながら
新鮮なお野菜はいかがでしょうか。
こちらはむぱすの里山ガーデンです。暑くて草花も大変な夏、
熱帯化する日本の気候に夏の植物も変わっていくのですね。さあ、草を抜かなくては、、mmm
2017/07/27/木 02:06 pm Category:スタッフダイアリー