2017.07.12.水 事務スタッフのパッシブデザイン・・・ 庇について

育暮家むぱすの板葺き屋根の小さな小屋(ワークショップへ待機中)に庇がつきました。

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最近の住宅では、庇(ひさし)を見かけることが少なくなってきました。

というか、なくなっています。

でも、日本の家では昔から必ず庇がつけられているし、そこには理由があるのですよね。

育暮家ハイホームスでパッシブデザインを習ってから、それなで何気なく見てきた庇にも興味が湧いてきました。

きっとそこにはたくさんの知恵が詰まっていそう!というわけでパッシブデザイン的に庇を検証してみました。

まずはイクボーヤの家ではどんな庇がついている?

施工事例から

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これは箱庇です。奥の方に見えますね。庇下、庇屋根と包んでしまうものです。

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このお宅にも箱庇がついています。

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こちらはアルミ製の庇です。

和風住宅についているのは日本きりよけなどと呼ばれる腕木庇、育暮家むぱすの小屋につけました。※最初の写真参照

さて、庇の役割ですが

①窓にかかる雨をさえぎり小雨程度では窓を開けておくことが出来ます。風のない暑い日には窓を開けても平気でそれで室温を下げることが出来ます。

②日差しの調整です。低い位置から差し込む冬の日差しはしっかり取り込み、高い所から降り注ぐ夏の強い日差しは和らげることが出来ます。

そして風雨やほこりから窓を養生し、窓廻りのコーキング劣化を防いでくれ窓の耐久性も高めてくれます。

軒や庇が少ない住宅では、夏の強い日差しが室内に侵入しやすく室温を上昇させてしまうのです。

高くなった室温を下げる方法はまずは通風です。窓を開けて通風し室内の天井や壁、床の表面温度を下げます。それでも熱かったらエアコンですね。

庇の効用で雨も防げて暑さも和らぐ・・・日本の風情ですよね。

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庇や軒のついた窓から入って来る風に揺れる風鈴の音にホッとする事って、よくあります。

これから増々暑くなります。庇や軒を利用した風通し、そして窓には すだれや植物を

上手に活かす等の工夫をして、少しでも快適に過ごしたいです!

パッシブデザインについてはこちら

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2017/07/12/水 08:58 pm Category:育暮家の日々・日常