2016.06.03.金 事務スタッフによるパッシブデザイン ミニ勉強会報告 5/31
今回は、新装オープンを11日に控えた藤枝市の八百屋 本陣さんのお店の
パッシブデザインについてでした。
普通、八百屋さんといえばエアコンや冷蔵庫を使って、お野菜を冷やし保存しながら
販売していますよね。
でもそういった冷房器具を使わずに出来るだけ自然な環境の中で、お客さんとの会話を
大切にしながら旬の食材を販売したい という本陣さんのお考えのもと、育暮家ハイホームスに
設計と工事のご依頼を頂いたのでした。
当然私達はもてるパッシブデザインの技術を精いっぱい取り入れて建築しました。
例えば屋根は、太陽熱の進入を防ぐべく断熱強化や、熱を反射するシルバー色の屋根で遮熱、
そして南からの太陽を防ぐ為に軒の深さを工夫したり、暖簾で直射日光がお店に入るのを
防いだりしています。 熱い日差しを遮ると、気持ちがほっとしますね。
また、町の中にあるお店で南面に道路がある為 アスファルト舗装のヒートアイランド化で熱風がお店に
入ってきてしまいます。その対策として、床上ミストを設置したり 井戸水を使用した店内小川
を作りお店の入口で温度を下げようとしています。効果は未知数ですが・・・
水が流れる音は涼しさを演出してくれます。小さな水路には水溜りの段差を設けてより
音が大きくなればと工夫しました。体感的・感覚的効果で涼しさを感じて頂けたら
いいなあと思います。
そして店内の北側屋根の高窓は、昼は暑い空気を出す排熱の役目をして、
夜は高窓から冷気が呼び込む(降りてくる)といった効果を狙っています。
井戸水を使っている本陣さんでしたので屋根にスプリンクラーを設置し、屋根を気化熱で
少しでも冷やそうとしています。そして風のない日は屋根の温度差から風がおきてくれれば
うまいなと技術スタッフは期待しているようです。
そのほか、3つのシーリングファンの動き、ウインドキャッチャー窓、夜間通気口など様々なパッシブデザインを取り入れてます。
女性スタッフの現場検証はこれからですが、いくつのパッシブデザインの工夫に気がつくでしょうか。
藤枝市の八百屋本陣さんのお店OPENは6月11日土曜日です。
自然の力を利用した工夫がたくさんある本陣さんのお店、開店がとても楽しみです!
2016/06/03/金 12:34 am Category:育暮家の日々・日常