2017.09.08.金 合併浄化槽の埋設でわかること
島田の「2世帯住宅を大井川の森の木で建てる」の現場では
合併浄化槽の埋設が終わりました。
このスペースに浄化槽を埋めるのですが
ちょっとやきもきしました。
実は基礎躯体が出来上がると埋設が難しくなってしまう場所に埋設しなければならず
浄化槽の埋設許可が降りるまで待たなければならなかったからです。
合併浄化槽とはトイレ(汚水)、台所、お風呂、洗面、洗濯(雑排水)などの排水を一度に浄化して
河川に放流する設備です。
平成13年から新築では単独浄化槽の設置は禁止され、合併浄化槽でなければ埋設できません。
高度成長期あたりからライフスタイルの変化から生活排水による環境汚染が進みました。
コスト負担や普及スピード課題から下水道整備より有効な合併浄化槽への方向転換もあり、市町村では
補助金を出して普及を進めています。
ところがこの補助金支給額は時の財政に左右され全員に支給されるわけでもありません。
簡単に言えば早い者勝ちです。。
今回も補助金申請して埋設したのですが、申請が受理されなければ工事はできませんので
工期のこともあり、やきもき・・となったのでした。
ちなみに補助金は20万ちょっとのようでした。
藤枝市では新年度が始まって直ぐに補助金枠が埋まってしまったようです。昨年も追加補正で
補助金が増やされたのですが、残念ながら多くの方がもれてしまったようです。
みんなの生活基盤なのでこの手の補助金は全員に行き渡ってほしいと願います。
島田の家では水路が敷地脇を流れていて堀が崩れないか心配しましたが大丈夫でした。
浄化槽は約2mの深さを掘ります。
その穴の断面はチェックポイントです。その敷地地盤の「ミニ断層」が見て取れるからです。
地盤調査の結果を目で再確認でき学びもあります。
2017/09/08/金 03:00 pm Category:設計・現場レポート