2016.02.17.水 2軒の平屋の家が始まります。
昨年暮、3世代同居で暮らす家づくりに対して国から補助金が出ることになりました。
少子高齢化が進む中、家庭内で子育て支援、介護支援の両立をはかっていく住まいへの補助金です。
かつては3世代同居はめずらしいことではなかったと思いますが近年ではどうでしょうか。
同じ屋根の下で暮らしながら助け合うスタイルに対して、お互いに近くに住み助け合う「近住」も増えています。
声がかけられる、助け合いが容易な距離を置いて住もうというものですね。
その場合、
おきな家が2つある「近住」は家族構成からも無駄が多いので、小さな家(自立する家としては20坪以上がいいですが)
と4人家族が暮らす大きさ32坪ほどの2階建ての組み合わせがいいように思います。
※長期優良住宅の認定を受けるには約23坪(75m2)以上にしなければなりません。
今回の平屋2軒もそのような環境の中で計画されています。
これからの高齢化社会のライフスタイルからは平屋のニーズ増加は当然のように映ります。
ただ、単なる平屋とする家は世代間での住み替えに対し十分に応えられない気がします。
さまざまな世代に受け入れられる『魅力ある平屋』がストック時代、住み替え時代における平屋の形だと思います。
難しいですね。
2つの平屋づくりのチャンスをいただき、住まい手さんと一緒にこれからの平屋を考えていきたいと思っています。
2016/02/17/水 10:25 am Category:設計・現場レポート