2021.08.11.水 大井川の森から
セミの鳴き声が元気よく夏本番を告げています。
ほぼ毎月の開催を続けています「大井川の木で家をつくる会」の勉強会、
先回で172回目を迎えました。
私達の家づくりの木材は、地元の大井川流域の森の木です。
この勉強会を通して地元の木を使う課題を掘り下げ、解決方法を模索しここまでやってきました。
まだまだ近くてとおい存在かも知れない大井川の山や人工林の存在。
少しだけでも知ってもらいたい、興味をもってもらえたらと家具作りへの挑戦や
様々なセミナー、イベントを企画実行してきました。
そして今、地球温暖化によって危機的気候変動が顕著になる中、
近くの森から持続可能な未来につなげていくことがテーマとなり、勉強会を続けています。
今回の勉強会では、7月下旬にYoutubeにアップした動画を視聴することになりました。
それは、大井川の森いつまで新緑の春編」パート❶と❷です。
大井川の森といつまでも「新緑の春編」パート1、2を見終えると
落合製材所さんから色々な声があがりました。
「文明と人。人と人が山と繋がっている事に改めて気づかせてもらういい動画です。
山の恩恵をありがたく頂いていることが一般の方にも伝わりやすいものだと思う。
たくさんの方に見てもらえるといいです。」
「太陽光を一番活用しているのは森林なんだと。すごく腑に落ちる言葉をもらいました。
気持ちが良い内容です。」
「すべては当たり前のことではなく、ありがたい事だと改めて感じさせられた。」
造材から製材まで現場で働く落合さんたちの表情が誇らしげに、それに笑顔に溢れました。
私自身もその表情にとてもうれしくなりました。
短期的な課題として、ウッドショックやコロナショックのことも話し合っています。
工夫や対策はまだまだ必要です。
「材料は揃えます!!」
そんな落合さんからの力強い言葉に私たちは勇気づけられます。
長期的な視点での課題は、気候変動による温度上昇とそのリスク対応です。
先日おIPCCの報告に「人類への赤信号」気温上昇抑制の目標が
早ければ2030年代半ばまでに突破されてしまうとありました。
※静岡新聞より出典
今、”進む温暖化” に対して小さな工務店であっても
その「あり方」が問われている気がします。
世界も日本も2050年の脱炭素社会の実現に向けて動き出しました。
ただ、勝負は2030年までのこの10年間だと言われます。
この10年と考えると時間はありません。
課題は見えています。目標を定め計画を立てそして地道に実行していく。
頑張った結果、実現できること増えていきます。
私たち育暮家はいほーむすでは
家づくりでの目標達成へ向けて、2030年のSDGsの目標とも連動をさせています。
昨年、コロナ拡大で私たちの仕事や活動に変化を求められました。
そして、その変化が生みだした一つが
「育暮家の仕事や思いや考え方」を伝える手づくり動画配信でした。
動画を見て頂いた住まい手さんから、励みの言葉をいただき
ご協力いただいた方々にも感謝の気持ちがいっぱいです。
現在リフォーム工事を進めている
70代の住まい手さんからはこんな声をかけて頂きました。
「動画を見たら幸せな気持ちになりましたよ。」
「幸せな気持ち」予期せぬその言葉にどうお返事すればいいかと戸惑いましが、
「思いが伝わったんだよね」とスタッフみんながうれしくなりました。
50、60、70代の方が主役である育暮家の住まいと暮らしづくり。
人生の先輩からの「幸せの気持ち」の一言にどう応えていくか。
育暮家の経営理念は「ともに喜ぶ」です。
「幸せをともに喜ぶ」と発展させたいと思います。
長寿命化時代の「喜びと幸せ」を共に作り上げていくパートナーとして
頑張っていきたいと思います。
「大井川の木で家をつくる会」は木の家づくりで
脱炭素社会の実現を目指します。
希望の虹がでました。
2021/08/11/水 09:27 pm Category:新社長の It's fineday