2019.10.27.日 地盤面の基準をどう決める?

清水区の家では倉庫の基礎工事が進んでいます。

ここの敷地はお隣との地盤高低差が20cm程の傾斜がある地盤でした。

東の隅に建築するのですが、建築基本地盤(グランドラインGL)設定と基礎の

つくり方に配慮が必要でした。

幸い、地盤は固い地盤した。

渡邊さん倉庫

隣地との高低差が大きいときはよう壁の施工やくい打ち、地盤表層改良などの

対策となりますが、

敷地内や隣地境での20から30cmぐらいの段差に対しての

基礎への対応の差がその後の建物への影響に発展する恐れもあります。

ここではラップルコンクリートを基礎下に施工しました。

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※この図には鉄筋を省略しています。

この工法は20.30cmの表層地盤が悪い場合、基礎の下に補足する方法ですが

これが小さな地盤の段差の基礎下の土砂の流出を防ぐと共に

基礎を安定させることに役立ちます。

 

さて、本題はここからですが。

建物が建つ地盤面GLをどうように設定するかです。

住宅の断面図には建物の高さを示す寸法が示されていますが、

その基本となるのが地盤面です。

 

図面上に記された地盤をどこに設定するか、

さまざまな条件のなかで検討されます。

例えば

① 敷地内の水はけ確保(燐家にも配慮)

② 道路面との関係

③ 分譲地などでは特別に決められた約束ごとがある場合があります。

④ 計画道路などがあればその計画にも配慮

⑤ 燐家との関係(自分の家だけむやみに地盤を上げてしまうことでいざこざも)

⑥ 過去の水害からの経験値から浸水に配慮

⑦ バリアフリーンの観点から、段差やスロープへの配慮

⑧ 不必要な残土の排出にならないように

⑨ 車の乗り入れ

⑩ 複数の燐地、道路に接する場合は複合的に考える。

⑪ 予算面も検討、よう壁やラップルコンクリート、盛土などが増えていけば

予算にも影響が出てきます。

などなど。

いずれにしても、地盤は一度決めて家を建ててしまうと

修正は難しくなります。

最終判断、責任者は誰になるのか、ここも大事だと思います。

最終的に答えを出すのは小さな会社ならトップとすまい手さんに

なるかと思います。

地鎮祭を行うとすれば、そこにはすまい手さんも見えるので

無駄がない確認タイミングだとして、育暮家の地盤確認は

そのタイミング活かしています。

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島田市で【私の小さな森の家】の工事が始まりました。

地鎮祭も済ませGLも決まりました。

ここでも小さなラップルコンクリートを施工します。

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自然災害の猛威が毎年やってくるようになりました。

さまざまな情報や技術、データ、想定外の想定、、、、

家づくりはたくさんの知恵と努力が

一方的でない、つくり手、すまい手さんお互いの思いやりも必要だと思います。

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11月12月のイベントや勉強会に是非、ご参加下さい。

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2019/10/27/日 06:15 pm Category:設計・現場レポート