2016.09.22.木 小さな平屋の家の現場検査がありました。
またもや各地に被害をもたらし台風16号は速度を上げ通りすぎていきました。 台風が近づくと建築現場では台風に備えて養生を固めます。最近では特に風に注意を払います。
心配した台風も静岡に近づくころには1000パスカルの気圧になり、各現場は普段と変わりない仕事ぶりです。 とは言え、台風一家とは行かず期待した透き通った秋空はもう少し先のようです。
小さな平屋の家では構造部分の大工仕事が進んで「構造検査」を受ける段階に差しかかりました。 構造検査は社内検査のほかに2つの第3者機関での検査が行われます。
1つは基準法や都市計画法などの視点からの確認を行う行政機関の検査です。 ここでここでは県、市などの委託を受けた検査機関のまちづくりセンターが検査を行いました。
そしてもう一つは瑕疵担保保険(10年)に伴う基準を満たしているかの検査で、国が認定した保険機関が検査を行います。
近年、住宅の構造検査は精度を増し悪質工事、施工ミスをなくすことに貢献していると思います。 検査では設計図面に忠実であることが求められますので、設計変更があれば変更届けを澄ましておかなければなりません。 当然、そのための費用や時間が必要になります。
気になるのは、そのことが面倒と考えればお客さまの求める変更に「応じない」「多大な費用負担の訴求」につながる恐れがあることです。 現場担当者の本音は変更がなければ現場の進行がスムースなのに・・・との気持ちもあるかもしれません。
家を建てる方の多くは図面だけで家の完成を理解できるとは言えないのではないでしょうか。 そこで、「現場でこうしたいな」という変更(要望)が出てくるのは当然かと思います。
お客様への説明不足や図面不足、設計内容などこちらの不備が原因の変更もあるかと思いますが、「現場を見て理解する」ことから発生する変更(希望)なによりも確かです。そうかと言っても中には変更不可能なこともありますので、そこはご理解をいただくことになります。
「現場で理解していただくこと」は設計意図、お客さまの希望をすり合わせる最終機会であるかもしれません。こちらの小さな家も小さな変更がありました。でも構造にかかわることではないので今回の検査には影響ありませんでした。
それにしても、以前と比べ住宅建築の事務量はかなり増えました。 各種補助金申請事務、検査、瑕疵担保保険事務、検査、性能評価事務、検査などなど・・・お客様の資金的支援となる補助金は出来る限り取っていきたいので とても大事な手続き事務ですが、正直私たちには面倒で楽しくない業務です。・・・・でもがんばります!。
小さな平屋の現場では構造検査も無事に終わり、これから工事は設備や外装、内装に入っていきます。 まだまだ台風などの自然災害に気配りが必要ですが、さわやかな秋風に身体も軽く工事のスピードが上がります。
2016/09/22/木 12:24 pm Category:設計・現場レポート