2019.10.17.木 瓦の施工が終わりました
台風19号・15号の甚大な水害、風害に多くの方が苦しまれています。
1日も早く安心して休める日がきますように願います。
昨年の台風では、私たちのエリアでも多くの風や雨による被害がありました。
屋根瓦の被害も少なくありませんでした。
これからは想定外を想定した住まいの自然災害に備える技術の向上が求められています。
そんな中、藤枝の現場では日本瓦の施工が終わりました。
屋根はこれまでの施工よりさらに強度を上げた施工が必要です。
風の強度意識し、瓦の固定に注意しました。
日本瓦は歴史もあり、形状も治まりもメンテナンスもシンプルでとても安定した屋根材です。
そして風情もあります。
ただ、これまでの基準(土葺き以外)では、瓦を止める釘打が
軒先やケラバ(やねの外周)だけであったり、5枚おきとか数枚おきの釘うちで良しとされて
いた時代がありました。
大きな風に飛ばされた経験のない(少ない)こともあるのですが、
金融公庫などに示された基準を目安に施工されてきたのが実態ですが、実はこれでは十分でなかった部分もあります。
まだまだ土葺(大量の土を載せなが瓦を載せていくようなイメージです)の家も多く残っています。
棟瓦などは高さを競う風潮もありました。必要以上に積上げる工程でかわらの固定は不安定になりがちです。
しっかり固定したいと誰もが思っていて、色々と固定方法についても試行錯誤されました。
それでも強い風や地震に際し、屋根の部分では壊れやすい部分になっています。
瓦の補強や葺き替えは費用もかかることもあり、何もないときは
補強や本格的メンテナンスにはどうしても後ろ向きになってしまいます。
でも、これから、頻繁に大きな台風もやってくる時代?になって
減災の意味からも本格的屋根メンテナンスを頭に入れていかなくてはなりません。
屋根は美しい景観をつくります。
それだけにもう一度屋根の安全性や形、勾配、向きなどを考え、
強度のある美しい屋根を作っていきたいと思います。
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2019/10/17/木 11:18 pm Category:設計・現場レポート