なぜ、
リフォーム
するかの整理

リフォームの動機のNO1は、
設備や家の老朽化が進み、新しくしたいとかきれいにしたいです。
次に多いのが使い勝手の悪さや暗い狭いなどを解消したいになります。
設備が壊れて使えなくなってしまえば、修理や買い替えとなります。

ほとんどの方は、これらの不便、不満が解消できればリフォーム完了となります。
ところが実は、本当に解決したい、
解消しなければならない大事なことが残ったままという事が多いのです。

1.健康でいきいきとした日々

健康でいきいきとした日々

「住まいと健康」目指す住まいとしてすっかり定着しました。
と言っても健康をサポートしてくれる住まいとは、どんな住まいなのかがまだまだ曖昧です。
下に「9つのキーワード」をイラストで表しました。
住まいのリフォームのプランづくりでは、まずこの「9つのポイント」の現状を確認し、不満・不快などの改善だけでなく、もっと積極的に自分にあわせた健康な住まいにブラッシュUPさせていきたいと思います。

健康に暮らす
住まいの「9つのキーワード」
チェックしましょう。

健康で暮らす住まいの「9つのキーワード」

健康維持増進住宅研究委員会編著「健康に暮らす住まいの9つのキーワード」設計ガイドマップが2013年に発刊されました。
健康に暮らす住まいのポイントが書かれています。

育暮家では超高齢化社会の到来がもたらす社会的影響が懸念される中、更に寿命が延び、社会にも個人にも豊かな未来が描かれることが必要だと感じています。今後、健康への関心は更に高まります。育暮家りふぉーむが目指す『4つの実現』、そのすべてのベースに「健康」が関わります。示された9つのキーワードを参考に一つ一つ皆様と一緒にリフォームで具体化していきたいと思います。

暖かさが作る健康を求めてリフォームする

温度のバリアフリーという考え方

  • 暖かさと健康の関係が明確になり、更に室温管理が求められていきます。冬の寒さ対策、夏の暑さ対策などを快適な暖涼感をもとに、提案させていただくのが育暮家りふぉーむです。

  • 若いときは室温変化に柔軟に体が対応し、血圧の変動がありません。でも40歳を過ぎたころから室温が血圧に影響を及ぼすようになると言います。

  • 家の中の急激な温度差がもたらす体への悪影響のことです。温度変化により、血圧が大きく変動するころで、湿疹や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。

睡眠の質を求めてリフォーム

  • 夏の暑さの影響が敏感になる月が6月と9月のようです。寝苦しさが始まる6月、夏の疲れが表れる9月、睡眠から健康を考える大事なタイミングにしたいと思います。

  • 布団の中は30度以上、でも断熱が不十分な室内は、外気より5度程度高いくらい。布団から出るときは20度以上の温度差にさらされています。夏を旨としていた日本人の暮らし文化を大事にしながら、危険な寝室をなくしていきたいと思います。

睡眠の質を求めてリフォーム

『生涯健康で最後まで自立した生活を送りたい。』
これは多くの人が望むことです。しかし、誰にも予測できません。
もし、健康を害し長期的な療養が必要になれば周りの家族にも思わぬ負担が。
家族に気づかい、日常世活への影響に心を痛めることもあります。
健康維持に向けて食事、運動、睡眠、早めの検診、サプリメントを飲んでいる人も多いでしょう。日頃の健康管理への情報もそろってきました。
しかしながらこれまで、住まいと健康の関係が問われることがありませんでした。
今、高齢化時代の山を迎え介助や介護の負担が社会課題になっています。
「私の健康は家族の健康」
育暮家ではこの言葉のもと、住まいに関わる健康リスクを軽減することを目指しています。そんな思いを支えているのが「家の力」という発想です。
なぜリフォームするか。
それは、私や、家族の、家族の健康のための住まいのあり方への答え探しかもしれません。

例えば、こんなリフォーム

いい眠りは 「はっきりした朝」 をつくることから

Before
After

高齢期を迎えこれまでの2階から1階へ寝室を移すことになりました。
さて、どこへ。生活空間を絞ったこれからの生活を描き、動線の確認から始めました。
特に高齢期は健康のために「これまでの寒さから解放されるようにしたい」というのは皆が
共有したい目標です。幸い使っていない客間があり、そこは朝日がよく当たり寝室にはうってつけの場所でした。
トイレ寝室の近くに追加配置し、ミニ書斎コーナーもある落ち着いた暖かな寝室が出来ました。

2.私らしいライフスタイル

私らしいライフスタイル

私らしく暮らしたい・・・私らしいってどんなこと?
ずーっと暮らしてきた家だけど、今の私にはどこかもう一つ。
それは私のライフスタイルが見えてきたせいなのかもしれません。
気持ちいい空間でゆっくりほっこり私らしい暮らし。育暮家りふぉーむで実現したいことです。

自然が大好き。時間をつくって土に触れてお花を育てたい。でもこの部屋からはお庭が遠い。お庭に出る扉はずーっと回った裏手に。 水回りだけで済まそうと思っていたリフォーム、これからの私のライフスタイルをしっかり描いてみよう。
これから家にいる時間が長くなりそう、だから季節を楽しむ私の居場所づくりこそがこのリフォームで実現したいことでした。

例えば、こんなリフォーム

ためてきた「私らしい暮らしのイメージ」がようやく実現

Before
After

ダイニングキッチンの目の前に見えるのは洗濯物干しテラス。機能的で子育て時代はとても重宝していました。やがて家族が自立し2人の生活に。すると生活に必要なものは減り、家事もシンプルになって来て、私のお気に入りが表に出るようになりました。そんな時、私の居場所づくりへの思いが強くなってきました。そして思いついたのがテラスを活かすこと。ダイニングと繋がる新しい私の居場所はハーフアウトサイド。お庭の緑が近くなって私らしさを楽しめます。

3.性能向上で不安のない暮らし

性能向上で不安のない暮らし

性能とは、安心・安全・快適などを満たしてくれる
「家が持つ能力」です。

住まいの性能向上?最近よく言われるけど、それってどんなこと?
車に例えれば、事故に遭遇しても出来る限り身を守ってくれること。雨や風が強い日でも安全に走れること。長く運転しても疲れないこと。暑さ、寒さがしのげること。盗難対策がされていること、などなど。
そうしたことを満たしてくれる能力が性能ですね。

  • 異常気象に対する家の能力(性能)は?
  • 地震に対する能力(性能)は?
  • 高齢者や障害を持つ方へ安全確保の能力(性能)は?

多くの家の性能(能力)は脆弱です。
リフォームは性能向上抜きでは
考えられない時代です。

例えば、こんなリフォーム

長年放置してきたことで家の性能が落ちていた。

Before
After

こちらは大工さんが建てた大屋根で開放的なリビングが魅力的なお住まいです。
でも課題がありました。2階のベランダや下屋の付け根からの雨漏りです。丁寧に作られた和室にシミがありました。数十年経つ家にはまたライフスタイルに合わせて改善したいところや、耐震性能向上も気になっています。そこで優先順序を整理して取りかかることになりました。まずは長年悩んできた雨漏り対策。ベランダの外壁を2重にしてサッシをつけてインナーベランダに改善しました。外見的には大きく変わっていませんが、雨の日も安心して家を開けられるようになりました。

4.残し、つなぐこと

残し、つなぐこと

残し、つなぐ。リフォームで実現できる、とても大きな未来を描くことです。
「つなぐお手伝い」私たちはこれを私たちの仕事にしようと決意しました。
つなぐことは多様化し、家のつなぎも一つではありません。相続、売買、賃貸・・いずれもリフォームで家が長生きし、しあわせづくりをつないでくれる前提があってこそ。大切なものを残し、つなぐリフォーム。私たちがとっても幸せに感じるリフォームです。

壊してしまうのは簡単だけど、「本当にそれでいいの」

実家をつないでいく・・・核家族化が進みそれぞれが家庭を家を持つことになり、実家に誰も住まなくなって空き家になっていく。壊してしまうのは簡単だけど「本当にそれでいいの」と悩んでいる方がとても多くなっています。
税などの専門知識やリフォームの方法や予算、そして資産価値の評価。答えが1つではないだけに是非私たちに声をかけて下さい。一緒に考えましょう。

つなぐ住まいへ

5.命を守るために

家が果たす役割は多岐にわたります。人にも地域にも自然にも。そして私たちはその役割を担ってもらうために、一生懸命感謝を込めて家をケアする。すると家は私たちを守ってくれる。
すべてにおいて万点の家はまずありえません。
それでも家に望むことの基本は、「住む人の命を守ってくれる家であり続ける」ことです。

なぜリフォームするのか、

弱った家、傷ついた家、元から力不足の家に、私たちの命を守る力を備えてもらうためにリフォームを行う、これも私たちのなぜへの答えです。

例えば、こんなリフォーム

100年前の家、愛着と不安が交錯する中で。

Before
After

築100年に迫る、祖母たちが大事にしてきた古民家。リフォームで暮らしの不足部分を足してきたけど無理も生じています。日本のすばらしい伝統工法で建てられた家は残していきたい。でも、不安も大きい。そんな思いが何年も続いてきたけど、いよいよ決断の時を迎えました。そして建て替えリフォームの道が開けていきました。「思いや愛着、そして先人の技術が詰まった従前の和室だけはを残そう」そうして家の命と私たちの安全の物語がつながりました。

6.尊厳を保つために

長く私と共にあったこの家は、私の望みだった「私の人としての尊厳」を最後まで保ってくれました。
それは、私が自立した生活を支える住まいだったからです。人の老いは避けることが出来ません。でも、身体の衰えを受け止めるだけでなく、心身ともに支えてくれる備えがある住まいは、私に私らしい人生をまっとうさせてくれたのです。
「尊厳」までをリフォームで考える。
そう難しく捉えなくてもいいのです。
自分の出来ることは自分の思うように、時には人の助けを借りることもあるかもしれませんが、家の中で自分らしく暮らし続けるためのリフォームは益々大切にされなければならないと思うのです。