2022.08.17
静岡古民家レポート
方位は必ずチェック。
日本の古民家は、自然を取り込み自然と共にあります。
地域の気候の中で、いかに自然に逆らわないで
暮らしていくかを考えながら家をつくってきました。
軒の使い方は、家の劣化対策や日差しのコントロール、
そして作業の場として工夫されています。
そんな家づくりには、家の向きへの配慮が必然で
屋根の形や間取りを見て、南はこっちだよね・・・となりがちです。
ところがです。
「えっ、なぜこの向きなの?」
と平面図に計測した方位を書き込んでみて
不思議に感じる家があります。
そこには様々な理由があります。
現在進行中の古民家ライフサイクルリノベーションの家は、
「こちらが西だよね」が90度ふれた南なのでした。
日射取得、日射遮蔽へのプランニングが大きく変わってきます。
リフォームは家の中の改造、リフレッシュ、設備の交換などから
始まることが多いのですが、
方位を確認しないで行ったリフォームが
夏の暑さを助長することになってしまいます。
グーグルアースなどで確認することもできるので
リフォームで方位のチェックは欠かせないプロセスですね。