2019.02.10
静岡古民家レポート
菊川で古民家リノベーションVOL.1
菊川で明治の古民家のライフサイクルリノベーションが始まりました。
1年のプランニング期間を経て待望の工事が始まりました。
解体やさんが5名で手際よく解体が進んでいきました。壊し、
はがすのは20年前のリフォームで施工された内装です。
床下には解体材が落ちるのを避けるため、床を後にし、
壁天井の解体を先行します。
事前調査で天井裏などは確認し、プランニングではリフォーム後の
空間イメージを作ります。
なんといっても古民家の魅力は醍醐味や味のある小屋張りの表しです。
ここでもリビングダイニングの天井を吹き抜けにし、開放感のある空間をつくる計画です。
解体が進むにつれ期待した空間を裏切らない古材梁などが現れるかどうか気になってきます。
前回のリフォームでは寒さ解消のためでしょうか、天井が梁の下に貼られていて
この家の魅力は半減していたように思います。
解体が6割ほど進んだ現場に踏み入れると、かまどの煙でいぶされた小屋組みが
目に飛び込んできました。「いいぞ、いいぞ」
古い家のリフォームには性能向上という予算組が必要です。
その性能を確実にするためには構造がみんな見えるまでの解体が求められます。
でも、予算の壁はなかなか厚く、住まい手さんと悩みながら答えを探していきます。
さあ、改めて構造再確認です。この家の本来の姿、強度。経年やリフォームで
傷んだところの補修や補強方法など計画通りに進むかを検討します。
ここから本格的な菊川の家ライフサイクルリノベーションがスタートです。