古民家をつなげる方法(静岡)
古民家は言葉や数字では表せない魅力があります。
ただ維持していくには中々難しい問題も抱えています。
今回は自分の家は古民家かな?と思っている方、
古い家をどうしていくのが良いか悩んでいる方に、
「一部分を残す」という選択をしたお住まいのお話を書いていきます。
古民家の残し方、つなぎ方というと、「古民家再生」とか「移築」とか
そんな言葉が出てきます。ちょっと敷居が高そうですね。
特別なつくりではないけれど、
いつも見上げていたこの梁、大黒柱は思い入れがあるんだよな・・・。
簡単に建替えの決断はできない、でももうこの家を維持するのも難しい。
古民家に住む多くの方が抱える悩みでもあります。
現在工事進行中の静岡の家の方も悩みながら結論を導き出しました。
それは思い出深い住まいの「一部分を残す」ことでした。
いかに残すか、そしてその答えは玄関脇の8畳間を建て替える家の中に
再現することでした。
解体は8畳間をいかしどりする為に解体業者さんと大工さんたちとの連携で
行われました。
手前に写っている長さ7間(≒12m74㎝)の丸桁も再利用します。
くさびや栓を抜きながら丁寧に解体されていきます。
建てた大工さんの仕事に思いを寄せながら。
再び8帖間が暮らしの中に育まれていく日が楽しみです。
古民家のつなぎ方には
■全体を直して、次の世代が住みやすく不安・不便を解消していく方法
■部分的リフォームで暮らし改善をする方法
■思い入れのある建具や梁、柱を古材として再利用する
■今回のように一部分を残すという方法
そして他人に譲ったり、高年者の施設として活用していく方法もあります。
古民家に限らず、つなぎ方は一つではなく多様な選択肢が検討されなくてはなりません。
長い時間を超えてきた家のために、同じように時間をかけて家の未来を
決めていきたいですね。
古民家リノベーションには一軒一軒のストーリーがあります。
11月にはそのストーリーをたくさん用意し、ご紹介できればと考えています。
HPでお伝えしていきますので楽しみにお待ちください。
古民家パンフレットの歓声が遅れています。
とても楽しく、中身の濃い出来上がりです。
もう少しお待ち願います。
育暮家が古民家を移築再生した物語「青野さんっち移築物語」はこちら
静岡県藤枝市青南町2丁目8-7
育暮家ハイホームス