新年あけましておめでとうございます
穏やかな元旦を迎え、
新しい1年を穏やかな気持ちで過ごすことができますよう願いました。
新拠点に移り3年目になる今年、ようやく気持ちも建物も落ちつき
勢いをつけて
育暮家の家づくりの課題に向かっていきます。
お正月と言えば、いつもは離れている家族が実家に集まるタイミング。
新しく誕生した家族や家の話で盛り上がります。
そしてまたそれぞれの家庭に帰っていきます。
帰り際、
集まった家族の誰かがそっと口にした言葉にはっとする。
「この家はだれがつないでいくのだろう」。
時の流れに任せてきた家の未来にはタイムリミットがあることに気付かされ、
この先の答え探しに誰かが声を上げる。
でも、声を出しても思いが伝えられなくてぎこちなくなる場面もあるかも知れません。
核家族化が進みライフスタイルや価値観が変わる中、家づくりも変化してきました。
物理的にも多世代が同居することが難しい家が多くなったのは
同居を前提にした家づくりは現実的ではないし、予算的にも無理は出来ない。
そんな現状に理想と描くライフスタイルを重ねた家づくりがスタンダードになっているからでしょうか。
また、新しいシニアはそれぞれのライフステージの変化に際し
「もう少し自分たちのやりたいことがある。同居で自分たちの時間を阻害されたくない。」
と人生後半の生きがいと時間をかけ合わせています。
同居を望まない、そんな新しいシニア像に違和感を覚える方は多くはありません。
昨年暮、国は3世代同居住宅の支援を新築、リフォームを問わず打ちだしてきました。
経済性、エコ、文化教育面そして介護や子育て・・・
たしかに集まって住むメリットは多岐に及びます。
今後、つなぐための選択肢は確実に多様化していくと思います。
家余り、ストック流通・活用、地域の風景、
社会の要求と個人の事情、答えが一つでないだけに
「つなぐお手伝い」が求められます。
育暮家は数年前からの仕事のテーマを「つなぐお手伝い」に置いています。
今年は昨年描いた家づくり50年のタームテーブルをもとに、
住まい手さんと一緒に住まいの未来を考えながら家づくり・家守りを進めて参ります。
ぜひ、良き2016年を手に入れましょう。