2023.12.17

リフォームプランづくりは地盤調査から

リフォームの相談をお受けしたとき、地盤、水害、がけ崩れなどの

自然災害のハザード(危険個所など)を確認することは一般的になりました。

 

リフォームでも地盤調査をお勧めしています。

確認は主に地元行政や県や国が公表しているハザードMAPを

使われているかと思います。

それによっておおよその状況を知ることができます。

ただ、耐震への影響の大きい地盤に関しては

ハザードMAPで「おおよそ」が分かっても不安があります。

かつて池や沼だったところを埋め土した後や

固い地盤であっても敷地内で急な傾斜がある場合など

ハザードマップではピンポイント部分は表示してありません。

 

わたしたちがよく利用するサイトです。

静岡県地理情報システム (pref.shizuoka.jp)

 

当然、実際の地盤強度を数値化して表すわけでもないので

育暮家ではリフォームでも地盤調査をお勧めしています。

特に石の上に立つ古民家では地盤確認を必須としています。

 

建物の重さがかかると、弱い地盤は圧縮され

重さがかかっている部分は沈下します。

時間経過とともに沈下は進み、建物のひずみとなって現れます。

古民家は建ててからの時間経過が50年以上ですから

地盤沈下のひずみは現れているのでまずはそこを確認します。

 

まずは地盤の状態を知ることが先決となります

そこで全くひずみがなければ、ほぼいい地盤かなと判断します。

でも、ほとんどの古民家は床が水平でなかったり

柱が傾いたりしています。

なぜ、そうなったかを推測していくのですが

まずは地盤の状態を知ることが先決となります。

 

また、古民家は地震や風を受けたときの柔軟性(揺れても元に戻る)が

特徴ですが、限界があります。

地震で揺らされた時傾きが1/15ぐらいまでは何とか耐えられるとしていますが、

地盤が悪いときはこの限界を超えてしまいます。

 

そんなこんなで、古民家のリフォームに際してはまず、地盤調査をお願いしています。

先日、現在計画中の古民家リフォームのお宅の調査を行いました。

新築の地盤調査と異なり、計測機械の搬入が困難な場合が多いのです。

でも何とか、計測したい場所に入っていきます。

 

調査方法はスウェーデン式サウンディング試験です。

土のサンプル採集や深いところの調査は出来ませんが

低層住宅レベルであれば、十分な判断材料が得られます。

 

是非、リフォームであっても地盤調査を行いましょう。

HP内の下のページも参考にして下さい。

床下と天井は大事 – 静岡、藤枝のリフォーム|38年以上の実績の育暮家リフォーム (hihomes.co.jp)