2023.03.07

1年点検で訪問して太陽の恵みを確認しました。

一雨ごと春が近いなぁ・・雨のなかにも春を待つ気持ちを込めた

日本人がよく使うフレーズですが、改めてそう感じます。

それでもまだまだ朝の冷え込みが厳しい季節です。

先日、昨年お引き渡しさせていただいた住まいの一年点検にいってきました。

その家は2世帯同居に向けて建て替えた住まいです。

ライフステージの変化に伴い、親との同居へ。

「どのように暮されているのかなぁ」と思いながらお邪魔させていただきました。

開口一番、お母さんからとびきりの笑顔で

「もう毎日暖かくて、快適に暮らせてます!本当に感謝しています。」

思わず期待していた言葉が返って来て「よかったー」

工事担当の小板橋ととてもうれしい気持ちになりました。

さてここはやはり暖かさがどれぐらいなのか定量的に確認しなければなりません。

そこで常時持ち歩いている温度計と放射温度計にて実測させて頂きました。

エアコンを23度で緩く運転している環境下で

室温は21.1℃

続いて床、壁、天井の温度は

どの場所も20℃代と温度計の室温と1度以下の差温でした。

表面温度の平均温度 + 室温 ÷ 2 = 体感温度になりますので

20.75℃が体感温度となります。

おや、レースのシェードが太陽の恵みを遮っている。

光は物体にあたったところに熱をうみだすのでここも測ってみよう!

レースのカーテンで遮られた太陽の光。その薄日が当たっているところは22.5℃。

日が当たっていないところと比べ2.5℃ 高い。

レースのカーテン下の隙間からは

ガラスを通した直射日光が床板に当たっていました。

ここを計測。なんと30℃もありました。

ということはレースのシェードで7.5℃も熱がカットされていることになりますね。

それでと、レースのシェードを上げてオープンして太陽を目いっぱい取り込みました。

5分後の床温度は・・

すると28℃を超えて5.5℃ UPしました。

私たちが住む地域は日照率が高い地域です。

設計時にはしっかり方位を確認し周辺環境を把握し、

うまく窓を配置することがとても大事だと

改めて思いました。

2世帯であってもお互いがいい距離で暮らしそこに

太陽の恵みが加わり自然に笑顔を増やしてくれる。

不具合をお聞きすると同時に住み心地を言葉の中から感じ取る。

本当に「家づくりは建ててから始まる」と確信した1日でした。