2021.10.04.月 悲しいのですが、シンボリツリーを伐根しました。

上のイラストは8年前、育暮家はいほーむすの新拠点「育暮家むぱす」の

建設に向けて作成した完成イメージパースです。

イラスト上に青色の吹き出しで示しましたが、ここにケヤキ、当時3mぐらいを植えました。

10年後には10mぐらいの大きさに育ってほしいと願って植えました。

でも、なかなか大きくなってくれませんでした。

入れた土が悪い、少ない、硬い土壌の上に客土が入っている、

下の砂利層地盤が樹木にとってはあまりよい土壌でない等懸念材料を探し、

土の入れ替え、肥料など時々植木屋さんが手を加えてくれていました。

 

そうして8年、悲しいことに思いを込めたケヤキがここから去ることになりました。

 

その要因はすす病からです。

昨年?、ひょっとしたらその前からでしょうか、葉っぱが黒ずんできていたようでした。

でも、当初、私たちは気づきませんでした。

「すす病じゃないの?」

昨年、気づいた方から言われました。

そう言えば、葉っぱが黒ずんでいる。

後で、ブラムシが発する液が葉っぱにつきそこにカビが生えたものだと知りました。

すす病は直せる。

昨年の夏前、植木屋さんに相談し、消毒をお願いしましたが、

長雨などもありタイミング逸してしまいました。

 

植木屋さんも忙しかったのか、私達も家づくりでばたばたしている内に

時間が流れ、ようやく秋になって土の改良と共にケヤキの手入れができました。

でも、それから1年、すす病は改善されず、光合成もうまくいかなくなったのか

樹勢もなくなって行きました。

そこでケヤキには悪いことをしましたが、これまでのこともあり

思い切ってあきらめることになりました。

そして伐採、伐根。

抜いてみると根はとても元気でたくさんの細根が。

光合成がうまくいかない環境でも一生けん命頑張ろうとしてくれていた。

どこかに移植してもらえないか。これは植木屋さんにお任せしました。

 

振り返れば、私たちの知識不足と管理、観察不足が招いたことです。

もっと早く手だて出来た。すす病にさせなかった。

植木屋さんへの伝え方ももう少し熱意が足りなかった・・・・

 

土壌、気候、水、虫や微生物、菌それと対処法、専門分野ではないにしても

家と庭、森と木は家づくりと密着しています。

私たちにはも学びが必要と反省しています。

 

お客様に家には緑を、とお勧めしている私たち、

植栽についてはつい、植木屋さんにお任せ状態です。

これを機会に、家のお手入れのアドバイス同様、植栽などのグリーンアドバイスできるよう

社内勉強会を始めたいと思います。

「ワー、また勉強ー」との声が聞こえてきそうですが。

 

これからケヤキの代わりのシンボルツリーも考えなくてはです。

今度はすてきなシンボルツリーに育てていきます。

 

ケヤキがなくなって、気持ちが沈んでいたところ

ケヤキの近くに咲いていた秋桜が

「実りの秋ですよ。心もにも実りをね」

癒されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/10/04/月 04:09 am Category:育暮家コーチ杉のfoot-path