2021.01.21.木 住まいの中の消耗品

戸建て住宅の浴室がタイル張りなどの現場づくりからユニットバスに切り替わるようになってきたのは

30年前ごろからでしょうか。

タイル張りになる前、60年前ごろまでは木の桶の風呂でした。

※固く無断転用禁ず

これは静岡在住漆畑さんが描いた当時のお風呂風景です。

屋外と言っていい場所でお風呂に入っていたんですよね。

今では考えられませんが、燃料としての薪集めや水くみは

子供たちも手伝って一大作業だったことがこの絵から伝わってきます。

 

ユニットバスと言えば素材は樹脂のものが一般的ですが、

その樹脂の劣化が進みつつあるように思います。

というのも、このところ浴室のメンテナンスや浴槽の取り換えの増加から

感じています。

※古いユニットバス解体中。

浴槽には断熱材がついていません。

 

洗面台やキッチンは消耗品のイメージがあるかもしれませんが

ユニットバスも消耗品と言えます。

取り換えるとなると100~200万はかかります。

新築して25~30年で取り換えとなる、と準備しておいた方がよいですね。

 

住まいの設備が近代化を進めたのはユニットバスの普及と同じころです。

多くのの設備が更新の時期を迎えていきます。

ここから一気にお風呂のリフォームも増えていくかもしれません。

※断熱材がついた新しいふろおけです。

ここで注意しなければならないのが

設備の更新に合わせた断熱や耐震補強を必ず行うことです。

お風呂の取り合えは次は30年後になり、

その間にトーカイ地震が起こるやもしれません。

また、高齢者が寒いお風呂で亡くなる事故が増えていますし

給湯エネルギーの使用量も増えています。

 

お風呂から地球環境や高齢化社会における健康を考える時代になりました。

育暮家らしいお風呂の提案を、メンテナンスや耐用年数と合わせ

行っていきたいと思います。

 

 

 

2021/01/21/木 08:23 pm Category:新社長の It's fineday