2021.01.11.月 大井川の森の木でつくる「エネルギー自給住宅」現場確認 掛川

パッシブ&エネルギーデザインを駆使しながら

様々な挑戦を試みている住まいの現場確認の日でした。

気密状態、断熱施工状態、日射取得状態、木工事の収まりなど

造作工事が進む前の現場チェックです。

まずは気密測定から。

床周りに若干の不備がありC値(隙間相当面積)は1.5程度。

不備部分のすき間埋め改善が必要となり、明日対応することに。。

 

暖熱材施工状況はサーモカメラで見て回ることに。

階段部の壁の一部が青く反応、「なぜかなー」

その場ではわからなかったのですが、

外回りを一巡してみると、原因が外側が屋根下駐車スペースの梁にありました。

そこの小屋梁が階段部分の壁と取り合っていてその木梁が冷やされ

伝導し壁を冷やしていたのです。

 

育暮家の家づくりは大井川の森の木を活かし、

内も外もできるだけ木の表情をだすことを基本にしています。

最近ではほとんど軒裏に垂木や野地が表しになっている家はないですね。

 

木材の熱伝導率は低い方なのですが

外気が冷やされると伝わってくるのですね。

対策として梁の付け根を断熱材で囲み、内部には付加断熱をすることにしました。

育暮家は外壁面材で剛性をとり内部は筋交いの耐力壁としています。

気密性能向上と断熱材の施工の質を上げるためです。

 

こちらの家は南西にふれています。そのためプランに工夫が必要でした。

如何に太陽の恵みを生かすか。

物干し場として一部軒を大きく出していますが、そのために屋内への日射取得が不利になります。

そこでガラスの軒を設けています。

上の写真でそのガラス軒の効果を見て取れますね。

(※まだガラスは施工されてなくてタルキのみです。下の写真)

上の写真を見てください。奥と手前との日差しの位置が違いますね。

今、日本海側では大雪で大変なことになっています。

厳しい寒さで暖房のための電力が不足気味になっています。

この時期、どの地域より晴れの日が多い静岡です。

太陽を活かすパッシブ&エネルギーデザインを設計に最大限に盛り込むことは

静岡で家づくりを営む私たちの大きな役割です。

 

パッシブ&エネルギーデザイン+健康のページもご覧ください。

 

 

 

 

2021/01/11/月 10:45 am Category:設計・現場レポート