私たちは今、何を考え どのように家を建てたらいいのだろう

未来の子供たちに残す家

私たちの仕事の目的は、
家をつくり、守り、育て、ふるさとの家と
しあわせをともにすることです。

「しっかりつくって手をかけ長く住む」をコンセプトにした「長期優良住宅」が定着してきました。そして世界はSDGsの目標達成を目指し動き出しました。

また近年、私たちは大きな自然災害に見舞われこれから先に不安が募るばかりです。そしてその要因について深く憂慮するようになりました。
そんな時代に育暮家はいほーむすが求めていくものは「幸せづくり」です。
家を「つなぐ」.家族の思いを「つなぐ」.人(生き物)に快適な環境を「つなぐ」
「つなぐお手伝い」・これが私たちの家づくりに於けるコンセプトです。
私たちはつなぐお手伝いを通して次の世代、未来の子供たちにつなぎ残せる家を形にしていきたいと思います。
そこに求める「しあわせ」があるのだと信じて。

2020年、私たちは様々な目標を未来に向けて描き始めました。

目標の一つは育暮家の家のあり方です。

目標を住い手さんと共有して形にしていく。
その為にはもっと具体的にしてみせなければ伝わらないし、共感してもらえないし
実践してもらえない。

そこで「未来の子供たちに残す家」とタイトルして少しづつまとめて行きます。
手始めに下の「自分の家を暮らそう」の姉妹版として小冊子を準備しています。

出来上がりましたら是非、読んでいただけると嬉しいです。
共感して頂けたら、私たちと「残す」+「つなぐ」の夢を育てていきましょう。

私たちが向き合う二人のお施主様

家づくりを考える中で私たちは目の前の住まい手さんと共に、その家を繋ぐ様々な人がいることを念頭に入れることが大切だと思うようになりました。
それは、残されたものをつないでいく子供たち。
その為には残していくものに迷いがないようにしたいと思いました。

具体的な取り組み考え方❶

私たちの家づくりの目標へ向けてハードやデザイン面では必然性をベースに置きます。
ソフト面ではそのことがただ、役に立つということだけでなく、意味のあることなのかを考えます。

ハード ソフト
必然性 意味のあるもの
持続性・気候変動 人・コミュティー
パッシブ&エネルギーデザイン 健康
地域性 ともに喜ぶ
自然・森里海 価値観・多様性
手づくり・働きがい 感性
高度テクノロジー 地域文化
経済性 自然

具体的な取り組み考え方❷

私たちの家づくりの目標達成へ向けて
SDGsの目標とも連動させていきます。

小さなエネルギーで豊かに暮らす生活の実現をサポートしていきます。

静岡県の中部の平均的4人家族の家庭の消費エネルギーは約78Gジュールです。
エネルギーの単位はわからなくても地域の平均がわかれば、目標も見えてきます。

育暮家の家づくりではまず、地域の平均以下のエネルギーで暮らすことを目指し、次は1/2そしてゼロに。
最終目標はエネルギー自給住宅を目指します。

私たちは『わが家の省エネ手帳』というアプリを開発し、
手のひらからの省エネを目指します。

小さな啓蒙活動を通し小さなエネルギーで豊かに暮らす生活を
メリットと大切さをアピールしています。
そして省エネPDCAを回していきます。

  • iOS版iOS8.0以降に対応

  • Android版

アプリの使い方はこちらをご覧ください

実測を大切にし室温の見える化を図っています。

■実測しているもの
・室温のビフォア&アフター
・気密測定
・建物の固有周期

パッシブデザインとエネルギーデザインの両立。私たちのもっとも大切にしていることです。

「小さなエネルギーで豊かに暮らす」ためには
この2つの要素がうまく重なり合う家づくりを進めています。

パッシブデザイン

新築住宅で全棟BELS取得

■私たちの新築する住まいの省エネ度をBELSを使って
お伝えしていきます。

BELS(ベルス)とは、建築物省エネルギー性能表示制度のことで、新築・既存の建築物において、省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する制度です。

リサイクル・リユースその可能性を求め、具体化しています

どこにでも建てられていた世界に類のない伝統工法の古民家。その古民家の多くが解体され廃棄処分にされています。様々な事情でやむなく解体される古民家も少なくありません。
古民家を構成する架構(梁や柱)は再び調達することが困難な素材が使われているだけに私たちは、古民家再生と古材の活用を積極的に進めています。

昭和30年代に伝統工法による家づくりが姿を消していきました。当時、当たり前に建ててきた大工さんたちは高齢化と共に世代交代し、その技術は特殊階になってしまいました。
経験の少ない大工さんたちは先人の仕事に驚く場面もあります。それはまた、
職人さんたちの気づきとやりがいにつながっています。
再生現場を見た方が、育暮家の家の可能性を感じて頂ければ、貴重な財産と資源を廃棄せずに未来の子供たちに残していけるチャンスが広がると思っています。

15年以上続けている「捨てません活かしますフェア」

私たちには15年以上続けている、職人さんたちによる「捨てません活かします」フェアがあります。
以前、現場の端材をただ廃棄処分にしていたのですが、まだまだ使える材もありそれはもったいないと感じていました。それならと
それを加工して新たな(小さな)価値を生み出そうという職人さんたちの気持ちが集まって始まったのでした。

高齢化社会における健康な体と住まいづくりのサポートを通して
介護と健康リスクの軽減を実現していきます。

省エネと健康な暮らしは一体だと考えその両立を図ります

私たちの手づくり動画で住まいと健康をお伝えします

  • 暖かさと健康の関係

  • 住まいを如何に暖かくするか

  • 住まいと断熱とエコ

  • 育暮家リフォームの強み

静岡には静岡らしい暖かな暮らしがあると確信します。

私たちは静岡中部の気候を活かした住まいの性能(断熱、気密)と設備、そして暮らし方の工夫で安定室温18℃を目指します。
その断熱性能はQ値1.8・UA値0.5です。数値はあくまで目安です。その地域気候に沿った必要にして十分な値を基準にして行きたいと思います。

室内空気の健康度も確認します。

有害化学物質による健康被害をなくすため、家の素材は安全な自然素材を優先し有機溶剤を避けます。
但し自然素材と言っても万能ではなく、木材に於いても吟味が必要とする素材もあります。
最近新築した2件で室内空気質を検証してみました。
その結果が下の数字です。

  • 標準床材 大井川桧15㎜
    下地 県産材合板28㎜

  • 標準内装壁材 きらら(サンゴ)
    水回り タイル及びクロス

  • 標準内部塗料 オスモオイル
    床 みつろうWAX 

  • 標準調湿天井36㎜杉パネル
    収納壁 大井川杉10㎜

住いの減災害に取り組み自然災害による家族と家資産の安全確保に努めます

過去の災害や、防災に関する知識・教訓等を学び、理解することが重要と考えます。また、様々なネットワークや手段を活用し、減災に関する情報収集と共有を進めていきます。

静岡県GISを使って家づくりとリフォーム提案時にハザードの解説に活かします。

静岡県では被害予測のハザードmapの精度を上げています。
情報を上手に生かすことが災害に強い家をつくります。

静岡県GIS

家づくりの仕事を通し、職人さん、関連事業者とスタッフの働く誇りづくりを進めます

  • 月1回職人さんたちがグループに分れて集まって、情報交換や技術交流や勉強を深めています。現場業務の改善提案を大切にしています。

  • 川崎民家園への職人さん研修旅行。職人さんたちの間で先人たちの伝統技術を見てみたいという要望が高まっています。

スタッフの技術研修、人間教育、価値観共有を進めています。

  • 教育制度として、技術・人間・価値観教育の三つの柱を用意しています。社内研修や外部でのセミナー参加、教育機関の研修を通し個人のスキルや人間力の向上により社会に貢献できる人財育成体制を用意しています。

  • ユニバーサルデザインにより、身体に少しハンディキャップを抱えていても気持ちよく働け、来場もしていただきやすい環境を整えています。

女性の働きやすい環境づくり

  • 「男女共同参画推進事業所宣言」

    育暮家ハイホームスは創業以来ずっと男女構成比がほぼ同数です。人数が顔ぶれは変わりますが、常に男女が共に学び、協力しあいながら男女ならではの特性を生かし、それぞれが助け合い、能力を発揮しています。

災害リスクの予測から、住み続けられる環境と住まいの安全確保を目指します。

日本は4方を海に囲まれた島国です。海の変化が大きな気象変化を起こしています。私たちは海水温上昇リスクに関心を持ち、情報収集に努め対応していきます。

  • 大きな自然災害に子供たちの不安も大きくなります。「想定外」に備えるための情報と技術を減災に活かします。

東海、南海大地震に備える住まいにします。

静岡県は独自の基準で耐震性能を建築基準法の1.2倍を求めています。私たちは阪神淡路、東北、熊本と大きな地震の被災地を見てきました。特に熊本の地震から耐震等級3を基本として家を建てています。

私たちの拠点は実践と検証の場です。育暮家むぱすの実践から成長します。

環境先進拠点そして防災・減災支援拠点として地域へ開いていきます。

●年間16000kwの太陽光発電
●パッシブキャノピー
●空気集熱自然暖房
●太陽熱給湯
●地下水利用
●雨水利用
■ストック活用リフォームモデルハウス

大井川の森の健全化を通し、大井川流域の森里海の連鎖を持続させて行きます

大井川の森里海

南アルプスからの恵みは大井川に沿ってさらにその豊かさを増しながら駿河湾に流れ込みます。
森から里へ、そして海へ。そのつながりが持続することで私たちの産業や暮らしが豊かになります。
大井川の森の木を使って家を建てることは恵みの連鎖に少しでも貢献できることだと思っています。

持続可能な森林経営を家づくりからサポートします

私たちは島田市金谷の落合製材さんと「大井川の木で家をつくる会」を継続しています。
植林、伐採体験などを通して山に触れる機会をつくっています。

里山暮らし体験・青野さんっち「残そう・学ぼう・試そう」

ここでの体験がどのような子供たちの未来を育むのでしょう。
楽しみです。

築100年の家を移築再生した古民家で里山体験場を提供しています。

・人口減
・多様性
・気候変動
・高度テクノロジーが進む中で
「未来の子供たちに残していく家」の形が見えてきた気がします。

80年前、戦争で町や村が焼け落ちたのはドイツも日本も同じです。気候と建物のつくリが違うと言えども日本もドイツも古い家は多く残っています。

そして環境先進国と言われその取り組みは多くの国のモデルになります。最先端技術がすべてを解決するとは言えません。
屋根からは煙が上がっているのが見えます。薪やペレットストーブを使っているのでしょうか。その先には家並みと畑と牧草地と小さな森が見えます。

このドイツの人気の町、フライブルグに近い村に住みたい人は多いようです。それは、このロケーションと暮らす人のコミュニケーションの良さ、そして働く環境が整っているからとは容易に想像できます。

この写真は藤枝市でリフォームさせていただいた家のお庭です。

リタイヤされたご夫婦が丁寧に育てている植物たち(微生物も)です。季節のお花が道行く人を楽しませてくれているお庭づくりは
家事やお仕事に忙しかったころから楽しみながら無理しないで育んできたお庭です。
最近、家の周りをコンクリートで埋め尽くすのに反するようにお花が咲き誇る花壇づくりも増えているような気がします。

日本人の持っている自然を愛でるこころは日常の文化になり、人のこころを癒し、また人に伝わっていきます。

これは10歳の女の子の手です。
小さな手もこうしてみるととてもしっかりしていると思いました。
今までと全く異なる時代を生きていく子供たち。

50年前までは家を中心にそれぞれの人生が描かれていました。
家に固執しない?ライフスタイルはこの先どう変わっていくのでしょうか。

そんな時代だからこそ「未来の子供たちに残す家」のありようを住い手さんと一緒に考えつくっていけたらと願っています。