2019.08.02.金 10年がかりのお庭

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OBさんの家のメンテナンスに伺うとお庭の変化を見るのが楽しいですね。

小さかった木が結構育っていい感じに家のロケーションをよくしていたり、

芝の管理や雑草で悩んでいたり、様々です。

メンテナンスのためにこの1,2年冬、春、初夏と季節代わりにおじゃましたお住まいのお庭のお話です。

建築して15年を超えています。新築時に植えた木々が大きくなっています。

奥様が「ようやくイメージしたお庭の雰囲気になってきたんです」

春は新緑、夏は木漏れ日、冬には落葉してリビングを暖かくしてくれています。

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前回の訪問日は約1ヶ月前、小雨降る日でした。

冬に葉を落としていた落葉樹が緑の葉をいっぱいつけていました。

さて、梅雨も開けて猛暑日の開幕です。

この木々が夏の役目を果たしてくれ、家に浴びせ来る強烈な直射日光を和らげていてくれそうです。

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8月1日、、お昼に事務所の外にでて放射温度計で温度をいろいろ測ってみました。

まず最初に、入口前の道路のアスファルト表面は・・・・・60度

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花壇の石は・・・61度

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ちょっと雑草混じりになってしまった、芝の駐車スぺーすは・・・41度

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では、コンクリートの土間は・・・・・55度

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直射日光が当たるもみじの表面は・・・34度

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その葉っぱのかげでは・・・・・32度

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大庇の下にある竹の植え込み部は・・・・27度

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その隣の外壁は・・・31度

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なんだか見えてきましたね。

 

家の前につくる駐車場の土間は何がいいかと聞かれますが、

コンクリートやアスファルトは暑くするので避けたいとして、土や砕石にしておくのはどうか?

測ってみると

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アスファルトが60度だったので約10度低い。

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そして日が沈む頃、再度測ってみると

アスファルトは43度に・・日中は61度だったので18度下がってきた。

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砕石は36度に・・日中49度から13度下がっていた。

いずれにしても、コンクリートやアスファルトより温度は低い。

ここに散水したら・・・これはこの次に。

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芝部分は39度に・・・日中41度だったのであまり変わらない。

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いずれにしても、芝などや砕石の提案は間違いではなさそうです。

でも、窓を開けるにはもう少し温度が下がってくるタイミングを待った方が良いみたいに感じます。

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アスファルトやコンクリート、石は熱を吸収して熱い、そのまま蓄熱を保って放熱し夜も相当熱い。

それに対し植物は熱を吸収して熱を和らげる、さらに日陰をつくって涼しくしてくれる。

家の廻りはコンクリートなどを避けて、植物で囲う、とても理にかなっています。

最近では、猛暑ゆえにこのような涼しさをサポートするパッシブ手法が忘れがち。

勢い、「最近のエアコンは省エネだから、気兼ねなくつけよう」がファーストになってしまう。

確かに、高気密、高断熱の家は暖めやすく、冷やしやすい。そして冷め難い。

高気密、高断熱の家はマホービンのイメージです。マホービンの中ではエアコンも効果的に使えます。

最近のエアコンはつけた時には8畳間タイプ位で500wほど電気を使いますが、すぐに200w前後に落ちてきます。

なので1日中つけ放しでも150kwで3600円ぐらい、とてもお得で省エネです。

でも、これは高気密、高断熱の家の話で、断熱性能や日射遮蔽がうまく出来ていない家では

エアコンが安定した動きにならないため、このようにはいきませんが

省エネ型のエアコンに変えて、仕切りをしっかりしたり、窓を2重化したりでそれはそれなりの工夫で

今よりもかなりベターな室内環境になります。

 

ちなみに静岡の高気密高断熱の家では、冬の暖かな日差しを採りこむことで家の中が暖かくなり

条件がよければ暖房機も不要なくらいです。

これは特に冬にはありがたく省エネ・快適なんですが、

夏はやや矛盾がありそうです。

 

家は夏も同じマホービンのままなので、冬と同じように熱を入れてしまうととても暑くなってしまいます。

家のつくりが夏の日差しをさえぎるようになっていなければ、熱は外(窓)から容赦なく入って

家はオーバーヒートに悩まされます。

というわけで高気密高断熱の家は夏の暮らし方にそして家のつくりに一工夫が必要になるのです。

 

そこでまずは窓を点検しましょう。外から熱が入ってくる(家の熱が入ってくる場所を比較すると窓からは50から60%も)場所だからです。

窓から直射日光が入っていたり、カーテンで遮っているもののその裏側には太陽の日差しが当たっていたり、

窓ガラスや窓サッシのフチを触ってが熱かったら、要改善のシグナルです。

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写真は事務所のうち合わせコーナーです。最近主流となっている断熱性能を向上させたアルミと樹脂の複合サッシの枠部分ですが、

硝子(loweぺア)部分より2~3度温度が高い現状です。

※事務所は庇で直射日光が当たっていない環境での実測です。

これはアルミ枠よりはずっといい状況ですが、近年の断熱強化時代ではまだまだ断熱性能不足という評価になります。

今後は、枠部分の断熱性能が高い、樹脂サッシの普及が進み、サッシ枠からの熱伝道は軽減していくと思われます。

窓は良くなっていくと言っても、窓に熱が当たらないよう、窓の外側でさえぎる工夫を省くことは出来ません。

日差しを遮る工夫は、軒の出や庇、オーニング、外付けブラインド、植栽、デッキやコンクリート土間の照り返し対策(日陰づくり)などなど

商品情報も集めて自分で出来ることもいっぱいあるので行動です。

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人出不足も手伝てか共働きが多くなり日中家を留守にする家が増えています。

一方、高齢化時代におけるリタイヤ後のライフスタイルでは家にいる時間が

多くなる方が増えていきます。

ライフスタイルが多様化する中で、家のつくりが万能であることは難しくなっています。

暑さ対策も多様さが求められます。

家のロケーションも暑さにかなり影響します。

街中ほど家の周囲の空きが少なくなり、温度を和らげる効果のある緑地も少なくなります。

お互いの家の設備からの排熱に窓も開けにくくなったりで、窓を開ければ熱風が一気に入ってくる逆効果になることも多くなりました。

最近では、街中でなくてもミニ分譲地などでは勢い敷地面積は小さくなり、駐車スペースのコンクリート化や

全面道路のアスファルトの照り返しに家がさらされやすくなっています。

気温が40度超えも珍しくなくなり、昔ながらの夏の過ごし方には限界が出て来ていると

感じる方の声も聞こえます。

期待してきた通風、それもなかなか難しくなってきているので

やはり家のつくりや暮らし方を変えながら、エアコンをうまく利用していくことになりそうです。

 

とは言え、何かもう一工夫ないかや家の改善と考えたいものですが。

エアコンを使う前、溜まった熱があれば逃がしておくこともエアコンの効果を上げられそうに思います。

室内に熱を入れないことと合わせ、室内の熱を外に追いやることにも工夫できれば良いですね。

やはりこれも窓がその役割を担います。例えば、

熱を逃がしやすい場所に窓をつける。いいタイミング(気温が低く、湿度も室内より低い)に窓を開ける、開けられる。

うまく換気扇、換気装置を利用する。

 

熱をうまく逃がせて、まだ暑かったら熱くなりそうだったらそこでエアコンONに。

町中では無理でも、これまでのやってきた日本夏の暮らしの知恵がいきる場所はまだまだあると思うのです。

夜間は外の冷気に気配りしてみると思いがけない涼しさを呼び込めることもあります。

OMソーラーの夜間の涼風取り入れ機能は皆さんが「いいね」といっています。

エアコン慣れしてしまうと、暑ければや暑くなりそうならスイッチONとなりますが、

防犯など気にならなかったら、窓をちょっと開けて寝てみるチャレンジも。

湿気にも気をつけながら。

 

断熱化が進む日本の家ですが、まだまだ寒さ暑さ対策は始まったばかり。

亜熱帯化する日本の気候に、暑さ対策に備える家の改善に

私たちはもっと技術や情報、改修経験を積まなくてはなりません。

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毎年確実にやってくるようになった猛暑には、夏の過ごし方、家のつくり方をみんなで考えよくしていきましょう。

身体を冷やすと新陳代謝が悪くなって、疲れが取れず夏ばての原因になるといわれます。

こんなエアコン疲れ、エアコン嫌いが窓の工夫で少しでも解消できると良いですね。

実に多様な暮らしに備える家づくりがいよいよ本格的になって行きそうです。

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なんだか、まとまりがつかなくなりましたがもの先もう少し夏の話題を繋いでいきます。

暑い暑いだけでなく、夏の楽しみかたもいっぱいあるので、是非いい夏にしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by sample5 2019/08/02/金 02:35 pm Category:育暮家コーチ杉のfoot-path