2020.06.13.土 道づくりから持続可能な森づくりにつながる

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この上の写真はドイツ南部で見かけた製材所の丸太置き場です。

ドイツ、スイスで車に乗せてもらって走った時、製材所をよく見かけました。

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(この写真はスイス。伝統的なつくりの家が並ぶ村の中を木材を運ぶ大きな車両が通っていた)

 

私は小さいころ父の仕事でよく製材所に行きました。

私たち家族にとって製材所はとても身近なものでした。

当時、どこでにも製材所がありました。

 

日本は先進国の中では3番目に森林率の高い国土を持つ国です。

森は海岸近くまで伸びています。

豊富な降雨量が森を育ててきたのですね。

だから木の産業が盛んになって、木の家がたくさん建てられました。

でも、近年日本の製材所はとても厳しい状況に置かれ、数が激減しています。

 

そんな豊かな森も戦後、木材が不足したため全国で植林が進められました。

樹種の一つには成長の早い杉が選ばれました。

日本の杉は日本にしかない木です。

木は1年間に約3%大きくなると言われます。

ドイツでは森の中で大きくなった木から伐採され、成長分の85%が使われているようです。

 

では日本は? 残念ながら25%ぐらいしか使われていないとか。

なので、木は大きくなるばかり、暗い森となり

循環どころか持続も難しくなっていることを知る人は多くなっています。

 

私たちは「近くの山の木で家をつくる」活動に賛同し、地元

大井川の森の木を使って家を建て、リフォームもさせてもらっています。

 

ドイツの森の話をオンラインセミナーで聞きました。

その中で道の話が何度も出てきました。

ドイツでは60年かけた道づくりが成功して、持続可能な森が出来上がったというのです。

講師はドイツ在住の池田さんです。

道の断面はこんな感じです。講座を聞きながら書いたメモ。

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日本でもその道ができないものかと模索され、数か所でチャレンジされたようですが、

様々な理由からか実現に至っていないようです。

その講座後

日本の森の再生はこんなストリーもあるのかなあと

勝手に思いにふけってみました。

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日本の森の再生にはまずしっかりした道づくりに投資する。

そこでは森林所有者へあらたな森づくりの費用対効果を説明、理解を求める。

道の在り方への誤解や課題を解く。

持続可能な道と森の整合性へのエビデンスをわかりやすくする。

 

ここからは勝手な私なりの数値ですので、間違い勘違いがあるとして読んでください。

1000万haの人工林のすべてに基幹道が敷設される年月とコストを割り出し計画する。

私たちから徴収される森林環境税620億円を道づくりに充てる。

6200000÷道づくり1万円/m=620億m/1年 の道が作れる。

1ha75mの道をつくるとして、 1年間で620m÷75m=約82haに道ができる。

静岡県で言えば、県内の民有人工林は約240haで 3年で道が完成する。

県単位で成功例が出ると、みんなが盛り上がる。

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(ドイツのもみの木の森)

全国1000haの森に道ができるまで12年かかる。

これは長いか短いか? ドイツ60年かけた。

ドイツと日本はほぼ同じ国土面積で、日本の森林は自然林と人工林合わせてドイツの2倍。

持続可能な森が全国民が負担する森林環境税で12年後に持続可能な森が完成する。

豊かな土壌がよみがえる。

洪水が減り社会的コストも減る。

(温暖化進む中で自然災害リスクが災害対策と復旧費と災害保険金を膨らませている)

皆伐が自然災害を助長しているとの批判の声が大きくなっている。

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(道路沿いにあったドイツの個人経営の製材。こんなながーイ木材もそれなりの道が出来れば運び出せる。)

 

道ができたところから残す木を選びながらカンバツを進めていく。

当面間伐材はバイオマス燃料や発電に、また新たな木材利用を考え活用していく。

 

道ができる間も木は成長する、カンバツされない森はさらに荒れるが

荒れた森対策へは割り切った考えも必要かも。

荒れた森は緩やかに伐採しあとは自然のメカニズムに任せる。

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木の成長が年3%として径150㎜の木は200㎜に成長する。

200㎜の木は270㎜に成長する。

道ができても木材を利用した産業が、新たにまた同時に芽生える必要がある。

また輸出の道も探る。

長い年月をかけて育まれた世界に誇れる日本の豊かな土壌についてもっと啓蒙する。

森を守ることは土壌を守ること。

日本の誇る木の家文化を再燃してくる。

 

※以上数字はかなり曖昧ですし、気候や地形などの違いもあることも知りながらの勝手な空想でした。

 

杉桧の針葉樹ばかりでは木の産業は物足りない。

杉の家具作りには限界がある。かつての日本の森のように広葉樹も増やしていく。

多様なニーズを模索し応えていく。

高度テクノロジーが森の重労働を軽減する。

多様な森づくりが始まる。

 

出来た持続可能な道の使い方を学び実践する。また森も同じ。

カルチャー、観光、レジャー、健康資源として。

森活用のルールをしっかりつくり、自然崩壊につながらない仕組みをつくる。

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(写真は大井川)

12年後には森林環境税は撤廃され、木製製品購買に向けられる。 

森の再生、その成果が杜の国私たちの誇りとなる。

製材業が復活する。

やがて林業が森業に変わっていく。

 

ポイントはどんな道をどのようにつくるのか。どのように皆伐を減らしていくか。

どのように多様な森に変化させ、誰がそこに従事するかになるのでしょうか。

ドイツも日本も林業と他の仕事と兼業の山主さんが多いと言います。

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みんなでできることはもっと日本の木を使った家を増やしていく。

木の製品を増やしていく。

森は体や心にとてもやさしいことはわかっています。

私は高齢化が進む社会で、森の役割をもっと増やせるのではと思います。

高齢者の森林浴を増やしていくこともその一つ。

森と人がかつてのようにもっとつながって行く。

森の国日本だからとても有意義ですね。

 

そのためにも身近な森に親しめる環境や道と仕組みがうまくできていけたらいいなあと思います。

なんか、長くなってまとまらなくなってしまいました。

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Posted by sample5 2020/06/13/土 10:50 pm Category:育暮家コーチ杉のfoot-path