2019.09.30.月 背中を見て学ぶ時代は遠ざかる?

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この画像はこの春、大阪城に行ったときに撮ったものです。

南大手門の画像です。

その柱の根元を見て「すごいなー」と思ったのがこの部分です。

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柱の根もとが傷んで補修したものと思いますが

この形だと上からも横からも組み立てられません。

どうやってやったんだろう?

 

このように柱の根元が傷んだ時の補修は、湿気の多い日本の建築には必須の技術だったと思います

ちなみに、この技術は柱の「根継ぎ」に使われる技術の一つです。

この夏、静岡民家の会の例会が私の担当でしたので、この「根継ぎ技術」を紹介することにしました。

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7月の終わり、落合製材の木材テントの中で例会は行われましたが、その日は幸いにも曇り空で

テントの中も大型扇風機で何とかなりました。

 

今回のテーマを聞きつけた、静岡民家の会の事務局となっている松永設計さんの知り合いの大工さんが

参考にと継ぎてのミニチュアをつくってくれました。

これですが、これもまたどうやって組むのかな?ですね。

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外すとこのようになっています。

斜めから差し込むのです。

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なるほど、こうして組み合わせるのか。皆さん関心しきり。

「日本の木造技術すごいね」「そうだよね」

このように斜めから指しむ方法は、日本の伝統木造技術の真骨頂です。

 

大阪城の大手門の根継ぎも同じ考え方です。

今日のブログはここからが本題です。

ここで、インターネットで根継ぎ画像」と検索してください。

https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E6%A0%B9%E7%B6%99%E3%81%8E

リンク張りました。

実にたくさんの根継ぎの事例の写真が出てきますね。

しかも、日々追加されていくのです。

 

かつては、親方や兄弟子や先輩の仕事を見て覚える、が基本にありましたが

そのような見て覚える環境や機会がなくなっています。

私はこれを見て、日本の伝統技術繋ぐ大工さん、職人さんが少なくなっていく中、

その技術を覚えよう、学ぼうとしたときここからの学びもあるよなって思いました。

 

このインターネットに見る数多くの画像は、目で見る技術の機会を提供する

役割を持っていて、形を変えた「見て覚える」ではないのかなと思いました。

 

こんな形でしか見て覚えるしか、伝えるしか方法はないのかと

悲しむ人はいるかもしれませんが、

これを見た子供たちが、日本の手仕事って素晴らしいなあと思ってくれたら

大工さんになりたい人が増えていくのかもしれません。

 

ネット社会は拡大し、さらなる技術革新でどこまで行くのかわかりません。

ネット社会の功罪が見え隠れする中で、上手に向き合うことで人と技術をつなげることが

出来るんだと、大阪城の根継ぎから気づかされました。

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そういえば以前もらったこの桧のマスも同じような技法で組み立てられています。

斜めから入れ込みます。

静岡の職人さんの仕事だそうです。もうやってない?かもです。

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Posted by sample5 2019/09/30/月 03:02 am Category:育暮家コーチ杉のfoot-path