2018.09.11.火 育暮家の軒と庇 その①

最近の家づくりの現場では、育暮家の定番となっている深い軒と庇を見かけることが少なくなりました。

日本の家は、昔から深い軒も庇もつけられてきました。

古い家では見かけない家はないですね。

軒や庇のつくりはそれぞれの地域の気候風土に合わせた

屋根に沿った角度や形があり、その地方にあった機能を果たしていと思います。

奥山さん

静岡での軒と庇の役割は何だったのかも気になります。

大きく2つあると思うのです。

①雨対策。

②夏の日差し対策。

雨対策と言えば・・縁側との関係がありそうです。もともと縁側は外の空間でその内部側に

建具がありました。その縁で雨に降れないで移動するには軒が必要だったのだと思います。

縁がある家ばかりではないので、建物が雨に濡れて痛まないようにするためにも役立ったのでしょうね。

農家では雨の日でも作業したいこともあったと思うし、深い軒は作業や日干しためも便利。

そして何よりも風情、雨の日など障子を開けたまま季節感があるお庭や田畑や山を眺めるのは

至福の時間とだったに違いありません。

窓の上につける庇は軒の小型版としての役割を担っています。

雨も日差しも和らげてくれますね。

 

夏の日差し対策と言えば・・・

暑い夏は強い日差しを遮りたいので、日陰をつくる日よけが必要ですが、まず軒を出すのは当然だったのでしょうね。

夏の太陽高度は高い位置に来ます。その陰の位置を見ながら軒の出を決めそれをつないできたのです。

高い所から降り注ぐ強い日差しを遮断してやわらげることが出来軒はとてもユースフル。

※パッシブデザインのぺージを是非参考にしてください

年間日射量や雨量の多い静岡だから

軒や庇がない住まいでは、夏の強い日差しが室内に侵入しやすく、室温を上昇させてしまったり、

小さな雨でも窓からの雨を気にしなければならないのは生活しにくいですね。

にわか雨にも軒や庇が機能し、雨対策になるばかりか雨で涼しくなった空気を運んできてくれてうれしいです。

育暮家ではそんな気持ちのいいためになる軒や庇を大事にしています。

 

でもなぜ最近の家づくりでは軒の出や庇を気にしなくなってしまった?のでしょうか。

予算のため?役割を理解してないため?デザインのため?どの家にもないため?

いずれにしても、もう一度気にしてみることが大事かなあって思います。

実践してみるとこの夏体験した最高気温。日陰づくりが夏対策に有効だと気づいた人は多かったのでは。

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深い軒にもデメリットがあります。

その深さのために冬の暖かな日差しまで遮ぎることになることがあるからです。

そして屋内も暗くしてしまう。

かつては「夏を旨とする」を優先したのでそれでもよかったのですが

これからは夏も冬も太陽とうまく付き合って(自然なエネルギーを使って)いく時代です。

ここには知恵と工夫と技術が必要です。

今進んでいる助宗の家でも工夫が見れますよ。

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軒や庇により雨を防ぐことや、日射熱を取り込まないことと合わせて

目でも涼を得る、すだれや植物を上手に活かす工夫をして、今年の残暑も少しでも快適に過ごしたいものですね!

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Posted by sample5 2018/09/11/火 09:25 am Category:新社長の It's fineday