2018.07.26.木 猛暑と住まい・VOL1沖縄はさわやか

連日の猛暑のNEWS、エアコン取り付け依頼が止まらない。

38度超えとじめじめとする暑さに身体が悲鳴を上げる。

この温度上昇は世界的現象で地球温暖化が原因していることは間違いないだろう。

先日沖縄に行く機会があった。

その前日、リフォーム団体の支部大会に参加し、大阪で1日過ごした。

温度、湿度が高いうえに予約したホテル探しに時間がかかって

汗まみれに。

そして翌日沖縄へ。

空港につくなり、「なんとさわやか」と思わず声が出た。

天気予報で各地の温度を比べると、関東から南の各地で最高気温が38度~39度を表示する中

沖縄は、32度前後。

なぜなんだろう。沖縄は暑いとの先入観が疑問を深める。

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ヤフーの天気予報に風予測がある。風の向きや強さを確認できる

本州の廻りの海上で吹く風は同じ方向に向かっている、ところが陸上では一変する。

風は高い山の影響や陸の広さによって向きを変える。

一方、沖縄では海上も陸上も風邪の向きに変化はない。

海に囲まれ、細長く山のない沖縄本島には海風をさえぎるものはなく、風は温度も方向も変えず沖縄本土を抜けていく。

沖縄の平均気温は24度ぐらい、沖縄の民家を見ればその気候をうまく利用したつくりが見れる。

深い軒(雨はじ)、開放的な開口部、涼しさを中心に考える家になっている。

冬でも10度を下がることのない沖縄では寒さ対策はほとんど不要だし、夏の熱中症対策もそこそこでいいのかも知れない。

4年前、沖縄に行ったとき民家園に寄ってみた。

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備えるは台風の強風。

沖縄の屋根は軒を低くし、風で飛ばされないかわら葺と土、当然重くなる。重さも強風対策になる。

だからその屋根を支える柱や梁は数を増やし、強度のある木を製材しないで丸太のまま使う。

丸太のままの方が水に強く長持ちするから。

分厚い葉っぱのふくぎや頑丈な根と幹をもつガジュマルが防風林として家を囲む。

そんな沖縄の伝統的民家は戦後変わっていった。

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アメリカ軍が持ち込んだコンクリートブロックでつくる家は強風対策のメリットが大きい。

ライフスタイルからも求められる家になった。当然、普及も進んだ。

とは言え、コンクリートブロックでつくった風に強い家にもデメリットはある。

開口部が小さくなり海風を取り込む涼しさは減って、新たな暑さ対策が必要になったのかもしれない。

 

そして、近年、夏の心地よさとしてきた風は涼しい風ばかりではなくなった。

風は地上の排熱や緑地不足でさらに熱せら熱風となり家を包む。

沖縄では住まいの快適性の追求が次の段階に入った。

壁の防蓄熱、屋根の遮熱、断熱の強化はどんな変化を見せていくだろう。

気温の地域差は家庭のエネルギー消費に大きな影響がある。

ちなみに家庭で使うエネルギーは沖縄を1とすれば静岡1.14、北海道1.36ぐらい。

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今沖縄では気候風土を活かし、強風に強く夏涼しい木の家に人気が集まっているらしい。

こんなに美しくて丈夫な屋根に出会うことが増えていく。

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◇ 次は下のようなことが書きたいと思います ◇

北海道は亜寒帯気候で夏は20度くらい、冬を中心に家を考えればいい。

高気密、高断熱の住まいづくりから静岡は何を学ぶ?

 

それでは私達が住む静岡の家の猛暑対策はどうしたらいいのだろうか。

家の廻りの気温が35度超えたらどうする?

通風で室温を下げられる?

夏を旨とすべき?

断熱のトレードOFF(省エネ等級)は地域の気候から考える。

 

 

※後記

私は社長の大役を退き、技術コーチとして育暮家を支えていくことになりました。

住まいの技術は現場から離れると見えなくなります。

複雑になる家づくり、家づくりの近くにいて家づくりや家守りに参考となる情報を書いていけたらいいなあと思っています。

杉村

 

 

 

 

 

 

Posted by sample5 2018/07/26/木 10:16 am Category:育暮家コーチ杉のfoot-path