2018.10.05.金 ホーローの浴槽の世代交代

IMG_9882

これは昭和30年代に建築された家に施工されたいた鋳物ホーローの五右衛門風呂です。

五右衛門風呂? 直火だきお風呂といえば分かりやすいですね。

浴槽の下でまきを燃やして沸かすのです。

当然、入れば浴槽底は熱いので鍋蓋のような木の板を沈めてその上に乗って入るのです。

板は浴槽内に浮かべておいて、人が乗って沈めながら入ります。

これが炊き口です。

IMG_0083

実は藤枝の家でリフォームが始まり撤去されることになったのです。

下の写真が撤去された浴槽です。

IMG_0150

深さがありますね。お湯を沸か効率や風呂につかった際、浴槽の側面が

熱くなり過ぎないようにするためでしょうか。

静岡在住、漆畑博義さんが戦後間もない頃の漆畑さんの実家のまわりの

農村風景を描いた絵本があります。

2005年に絵巻に描いたものが本になって出版されました。

大好きな絵本です。

20181005215820-0001

その中にこんな絵があります。

20180611115835-0001

これも『五右衛門風呂』ですね。鋳物の鍋のようなものに木の桶を乗せたものでしょうか。

水漏れしないようにうまくできていたんですよね。

子どもたちがお手伝いしてお風呂沸かしです。男の子は漆畑さん?

20181005215924-0001

漆畑さんの思いがこもった絵本です。学ぶものもいっぱい込められています。

 

話しをホーロー浴槽に戻します。

さて、下の写真は最新の鋳物ホーロー浴槽です。

ホーロー浴槽は保温力が良いと聞きます。

まきの直火炊きのころは、まきの残り火や鋳物に蓄熱された熱が保温力を保っていました。

今のものは鋳物が薄くなったため、断熱材をつけて保温力を上げます。

IMG_9937

IMG_9935

もちろんこの浴槽は五右衛門風呂ではありません。

ガス給湯器でお湯を沸かして自動給湯でお湯をためます。

そして、シャワーも加わり、お湯がたっぷり使えるようになったのです。

一方、お湯を沸かすための子どもたちのお手伝いはなくなりました。

子どもたちが支えていた当時の日常。

漆畑さんの絵本にはお手伝い風景がたくさん入っています。

11

でも、だんだん絵を見てもそれがなんのためのお手伝いか分かる人が少なくなっていくと思います。

住まいの中にあった「お手伝い」はホーローのお風呂の世代交代にあわせるように変わってきたのですね。

漆畑さんの絵本はアマゾンでも購入できます。『遥かなる子ども達』検索

 

※漆畑さんには育暮家の活動の場、藤枝大沢青野さんちのある里の四季を

昭和20から30年代をイメージして描いていただきました。

20170427165221-0001

 

Posted by sample5 2018/10/05/金 10:54 pm Category:育暮家コーチ杉のfoot-path