2020.01.22.水 ドイツへきています。その1

10日の日程でドイツに来ています。

明日、スイスに渡って古い友人に会ってから帰ります。

今日はまとめの時間として民泊させていただいています家で

ゆっくりとしています。

場所はドイツ南部フライブルグから電車で30分ほどの

世帯数1500ぐらいの小さな村です。

外は今日は朝からキリの中です。

 

お天気の良かった昨日の窓からの景色はこんな感じでした。

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前半5日間は Arch Joint Vison社の池田代表の企画の

視察セミナープログラムへの参加、残りはその深堀と友人訪問です。

こんな小道具を持ちながらの小さな旅です。

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視察セミナーの内容は

自然なエネルギーだけで暮らす木の建築と接着剤を使用にない家具づくり工場見学と体験、(スイス)

+ドイツ南部黒い森での古建築改修見学、森林散策

+SWISSBAU(国際建築見本市)参加などです。

寒い時期とあってまた現地集合・現地解散でもあり参加者は3名。

内容などからいつもコアな方が参加するようです。

コーディネーターの池田さんもそれを望んでいるようでした。

まあそんな訳でフットワークは軽く、ワゴン車で動き回りました。

ツアー前半から気づきと学びがたくさんありました。

 

日本にいるスタッフとのやり取りはLINEとメール。

現場仕事の確認やこまめの指示も時間差なくできて、通信事情の進歩に助け?られています。

ただ、地球の裏側からの仕事から抜け出せない?現状はどうなのかな、とも。

 

それではまずこの画像から、

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これはスイス中央アルプスのふもとの村に建つ事務所兼住まいです。

スイスの地元の建築家Sascha Scharさんの設計と建築によるものです。

3階建ての木造住宅です。

ここで学んだことを先にお話しします。

第一に

ダイレクトゲインと蓄熱と調湿とその効果でした。

その結果無暖房で換気装置なしの空間が実現しています。

 

光、影、大きな窓そして天井に並んだの木の梁。

床はコンクリートの上に土を敷き固めたもの。

2,3階の床は80㎜のコンクリート上に土が載っています。

土の厚みは約100mm、地元の廃土利用です。

全重量は40トン。

壁は木材CLT、木の板の積層ですが驚くのは接着剤を使用していないことです。

日本でもCLT建築が各地で始まっていますが、この建物はその原型です。

多くのピンが撃ち込まれていましたが、それで数枚の板をFIXしています。

外壁の板の厚みの合計は約300mm。

木材の使用量は400m3

湿気は壁床天井の素材による調湿と窓の開閉でコントロールされていました。

蓄熱量は太陽熱のダイレクトゲインがない、曇りや雨などが続いた時わかります。

約3日間の熱をストックできているようです。

すべて細かな計算が元に設計された家ですが、つくりや暮らし方は

自然との応答に任されていました。

どこでも西日は強い、西側の窓は小さく設計されています。

換気は窓を開ける、その換気ロスは蓄熱がカバーする。

浴室にも換気装置はなく、建物そのものの調湿で室内環境が適切に管理させているのです。

Sascha Scharさんは言ってました。

「窓を開ける習慣を持つことが大切」と。

 

詳細はここでは省きます。

 

学んだことをまとめてみると

「快適な室内は数値だけでは実現しない」ということです。

 

 

今、日本では高気密高断熱化が急ピッチで進んでいます。

性能を熱還流率などの数値で競うことも盛んです。

エビデンスとしての数値は必要です。

でも、人の心地よさはもう一つ違うところにあるような気がします。

そんな中で、育暮家がやるべきことを発見した気持ちになりました。

 

まだ、旅の整理は始めたばかりですが、

楽しさと希望と夢と可能性が広がりそうです。

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Posted by sample5 2020/01/22/水 10:51 pm Category:育暮家コーチ杉のfoot-path