2018.01.03.水 やっておけばよかった。やっておいてよかった。

住まいと暮らしにはこんな言葉がよく聞かれます。

「今なら出来ないよね」「やっておいてよかったね」

それは時間(タイミング)に関することやお金や家族や身体の事情、それに資材の調達、技術確保などから

やっておいてよかった、につながっていると思います。

「助かったー」「本当にやっておいてよかったね」

そんな日が来るかも、と事前に準備しておいたことが活きた瞬間に喜びや感謝とともに発する言葉ですね。

「こうなるんだったら、」「やっておけばよかったよね」

「もう間に合わない」「あの時、やっておけばよかったー」

不意の出来事に家がうまく機能してくれたなら、このようなやり取りには発展しないかも知れません。

家はそれぞれのご家族のライフサイクルの中で、その時のその使用に応えていくよう手当しておきたいと思います。

 

実は暮に急に腰を痛めてしまい、3日間歩くことに不自由してしてしまいました。

トイレへ向かうにも何かにつかまらなくては這っていくしかありませんでした。

その時、亡くなった父母のために設けてあった、ローカの手すりやカウンターに助けられたのです。

「これがあってよかった」と本当に感謝でした。

そして、この手すり。

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父から「ここに手すりがほしい」と言われていたのですが、私がそれほど必要に感じていなかったのか、

手すりばかりになる家がいやだったのか、結果、無視することになってしまいました。

見かねた父はホームセンターで買ってきて、自分でつけたのがこの手すりです。

そこは勝手口、大きな段差のある出入り口で高齢の父には負担が大きかったのです。

あのころ、身体的に何不自由のない私には父の不安に気配りが出来ていませんでした。

この手すりは私の戒めにそのまま残してあります。

バリアフリーを考える場合、マニュアルはない。

これが鉄則だと言われます。

何がバリアになるのかは一人、一人異なるからですが、また、そのバリア対策も

ライフスタイルや価値観、デザインにも配慮してほしいとのご希望が顕著化しています。

暮らしの質を落とさないバリア対策が求められてきました。

しかし、急速な高齢化の中でその対応へ、経験豊富な現場の介護ケヤ担当者や、私たち住まいの作り手が不足しています。

手探りの現場ではマニュアルに頼ることになります。

それだけにそこに潜んでいる

「やっておけばよかった。やっておいてよかった。」の差が出てしまうので気をつけなくてはなりません。

家は「手をかけ長く使う」時代に入りました。家の作りも性能も一律、一様ではなくなりました。

それだけに「やっておけばよかった。やっておいてよかった。」が複雑です。

学びの日々です。

 

2018年が始まりました。

平成から新しい年号に移る日も近づいてきます。明治、大正、昭和の家、そして平成時代の家、

AIの登場で予測不能な未来の家が現実化していきます。そんな時代だからこそ、

改めて「やっておけばよかった。やっておいてよかった。」に心配れる工務店を目指していきます。

情報も現場の体験から発信していきます。

至らない点も多い私たちですが一所懸命に家守りに取り組んでいきます。

本年もよろしくお願いいたします。

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Posted by sample5 2018/01/03/水 02:05 am Category:育暮家コーチのfoot-path