2017.05.22.月 どの時代から、誰から、何を学ぶ、つなぐ?

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2008年でしたがこのような年表をつくりました。

それから10年、人口減、超高齢化、Aiやロボット、lot当時何気なく捉えていたことが

相当のレベルで現実化してきました。

時代は進化を繰り返し今があるのですが、これまでとちょっと異なる近頃の進化、予測できない未来に戸惑う人は多いのではないでしょうか。気がつけば、日々の暮らしが何かにコントロールされ人の手が届きにくくなる社会になるのではとの不安。

一方、進化に合わせて新しいライフスタイルが生まれてきます。スマートフォンが新しいつながりを家庭や社会にもたらしているように、家も家族もその進化を謳歌しているかも知れません。

当時この年表で伝えたかったことがあります。

それは年表に赤くアンダーラインを引いた時代を生きた多くの方が高齢化していくことへの危惧でした。高齢化の先に待つ身近な暮らしの伝承者を失うという事実にあせっていたのかもしれません。

そしていま,その方々が80歳を超え、大きな世代交代の時が静かに過ぎていきます。

この世代交代は、当時の暮らしの知恵を肌で記憶し伝えることが出来る方が少なくなり、知恵を形にする事が難しくなっていくことを意味します。

その次の世代は暮らしの知恵を言葉には出来ると思いますが、具体的かつ正確に形にすることは難しいと思います。

建築現場も同じです。特に古民家リノベーションでは、ならうべき人が身近にいなくなると、先人の知恵を独自に解釈し誤解したまま作業することも起こってきます。

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NHK朝ドラのメイキングで炭俵が出てくるシーンがありその時代検証をする現場を紹介していました。

60代の方が炭俵について話されていましたが、いざ炭俵に炭を詰める作業をやってみようとなるとうまくいきません。私を含めこの時代を生きた方は高度成長期に伴う暮らしの変化とともにあり、炭が詰まった炭俵は家にあってよく見かけていても近所の炭焼き作業を見ることがまれになっていました。当然、炭を詰める様子を見かけることもなくなっていました。

そこで炭が家庭の燃料の座を保っていた時代の80代の経験者に助けを求めました。すると難なくきれいに炭が詰まった炭俵が完成しました。

求めれば答えはインターネットが導き出す?時代。つい、人に聞くより先にタッチパネルやキーボードをたたいてしまう。

と言ってもそれも過去のことになりそうですね。

これからはAIが主役になり80代の経験者の代わりを勤める時代なのかもしれません。それだけにその過程にある「この先10年」はとっても大事な10年になるような気がします。

10年前も「残り10年だね」と言ってました。インターネットが答えを出してもリアル度は生の教えのようにはいきません。

生の教えを請う時に誰が誰から学ぶのがいいだろうかと問いかけていた気がします。

先日の日曜日に静岡民家の会の例会があり私の当番でした。「住まいと虫」がテーマでした。里山経験豊富な矢郷さんと常に床下で白蟻と向きあっている蛭川さんにお話いただきました。

冒頭、参加者の皆さんにこの年表をみていただきました。

「人と虫と暮らしがうまく共生していた時代があったんだよね」「大地は多くの虫たち、微生物が豊かな土壌として循環させているんだよね」とのお話に年表の赤ラインを見ながらみなさんうなづいていました。

なんか尻切れとんぼのブログになってしまいました。

そう言えば天皇陛下の退位を前にして新しい年号が定まろうしています。それはどんな今と未来を描くものになるのでしょうか。

世代交代は30年周期だと言われることもありますが、年表を更新しながら今どのような世代(経験)が交錯し社会を構成しているかを見ていくことが大切のような気がします。

『どの時代から、誰から、何を学ぶ、つなぐ?』 人との接点の環境づくりや一人ひとりの人との接点の持ち方で生きてくるものだと思います。

私たちの家づくりにも大きくかかわる課題として年表を住まい手さんと共有していきたいと思います。

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この年表のPDFはこちらにあります。(赤ラインがないものです)

こちらもご覧いただければ。

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Posted by sample5 2017/05/22/月 11:05 am Category:社長のfoot-path